見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

漫画

石田スイの漫画「東京喰種トーキョーグール」全14巻、「東京喰種トーキョーグール:re」1~7巻

東京喰種トーキョーグール コミック 全14巻完結セット (ヤングジャンプコミックス) 作者: 石田スイ 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/10/17 メディア: コミック この商品を含むブログを見る 東京喰種 トーキョーグール:re 1-8巻セット (ヤングジャンプ…

ほったゆみ(原作)、小畑健(漫画)による囲碁漫画「ヒカルの碁」全23巻

ヒカルの碁 全23巻完結セット (ジャンプ・コミックス) 作者: 小畑健 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2010/01 メディア: コミック クリック: 6回 この商品を含むブログ (11件) を見る 何か良い作品はないかと「漫画 名作」などというキーワードで検索して読…

皆川亮二の漫画「PEACE MAKER」全17巻、そしてエンディングについて

PEACE MAKER 17 (ヤングジャンプコミックス) 作者: 皆川亮二 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/07/19 メディア: コミック この商品を含むブログ (1件) を見る 肝心なところを描かなかった皆川亮二の代表作のひとつ 今週の週刊文春のコラムでいしかわじ…

三部けいの漫画「僕だけがいない街」全8巻

僕だけがいない街 コミック 1-8巻完結セット 作者: 三部けい 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2016/04/26 メディア: コミック この商品を含むブログ (3件) を見る 入念な伏線と回収だけでなく、キャラクターの変化もきちんと描いた秀作 月刊漫画誌「ヤン…

萩尾望都の漫画「残酷な神が支配する」

暗く、重く、悲しい。読後感が深く後を引く。だが素晴らしい傑作 残酷な神が支配する(小学館文庫) 全10巻完結セット [コミックセット] 作者: 萩尾望都 メディア: コミック この商品を含むブログ (1件) を見る 残酷な神が支配する 全17巻完結(PFコミックス) …

柳沢きみおの漫画「大市民 最終章」

大市民 最終章 (アクションコミックス) 作者: 柳沢きみお 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2015/09/10 メディア: コミック この商品を含むブログ (3件) を見る 主人公と完全に一体化した作者が、“最終章”で食、愛、人生を説く! 漫画家・柳沢きみお氏の代表…

萩尾望都の漫画「バルバラ異界」

萩尾望都「メッシュ」を読んだので、同じ作家の2000年以降の作品も読んでみようと思い、この時期の有名な作品「バルバラ異界」を読んでみた。 今回、初めて読んだ。 そしてちょっとないくらい濃密な漫画読者体験ができた。読んだのは小学館文庫版。2002年か…

曽田正人の漫画「テンプリズム」1〜8巻

「昴」「MOON -昴 ソリチュードスタンディング-」を読んだ勢いで、同じ作者による新作「テンプリズム」を読んでみた。 本当は途中で読むのを中断した「capeta」にしたかったのだが、ボリュームがあるので、そちらはしばらく置いてから読むことにした。「テン…

曽田正人「昴」「MOON -昴 ソリチュードスタンディング-」

「昴」(全11巻) 「MOON -昴 ソリチュードスタンディング-」(全9巻)曽田正人は、少年チャンピオンで連載されていた「シャカリキ!」を気に入り、以来読んできた漫画家だ。 「シャカリキ!」の連載開始が’92年。それから現在の2016年まで24年である。 しっかり…

ちばてつやの漫画「おれは鉄兵」(講談社漫画文庫版全12巻)

この作品はリアルタイムで読んでいた。アニメは見ていない。 奇妙で唐突な終わり方に拍子抜けした漫画だった。 図書館に文庫版があると知り、読んでみることにした。連載時に子供だった私は主人公の鉄兵にはシンパシーを感じることができなかった。 鉄兵には…

萩尾望都の漫画「メッシュ」

この漫画は初めて読んだ。 作者の歴史的にどのあたりに位置するかウィキペディアで見ると、 「プチフラワー」1980年夏の号 - 1983年5月号 とあった。 ちなみに直近では有名なSF作品を連載していた。 以下の作品である。 ・「百億の昼と千億の夜」が「週刊少…

末次由紀の漫画「ちはやふる」第1〜30巻

この10年くらい、諸事情により普段まったく漫画は読んでいない。 半年に1回、まとめて何十冊を単行本で読むようにしている(基本的にはツタヤでレンタル。非常に気に入ったものは購入することもある)。 別に新しいものをチェックする、流行ものを追うとい気…

岩明均の漫画「ヒストリエ」1〜9巻

前回書いた「バードマン〜」から約1年更新せずにいた。 様々な作品と接したことを記録に残したかったのだが、諸々あってできずにいた。 これからはまた、記録に残していきたい。 - 「ヒストリエ」は、10巻くらいになったところで読み始めようと思っていた。 …

ほしのよりこの漫画「逢沢りく」

逢沢りく 上作者: ほしよりこ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/10/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (39件) を見る逢沢りく 下作者: ほしよりこ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/10/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (13件) を見…

伊坂幸太郎の小説「あるキング」、そこから連想した漫画「天然」、映画「ナチュラル」

あるキング (徳間文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2012/08/03メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (46件) を見る先日読んだ「夜の国のクーパー」の読後感が今ひとつすっきりしなかったので、ほかの伊坂作品も読むこと…

皆川亮二の漫画「D-LIVE ドライブ」

「PEACE MAKER」を読んで気に入ったので、作者の皆川亮二の作品を都合がつくときに読んできた。今回は「ARMS」「ADAMAS」に続く4作目となる。主人公は17歳ながらすべての乗り物を完璧に乗りこなすことのできる天才ドライバー。 その主人公が国際的派遣業会社…

東村アキコの自伝エッセイ漫画「かくかくしかじか」第1〜4巻

数年前に、週刊文春でいしかわじゅんがこの作品を紹介しているのを読んで、興味を抱いていた。 やっと読むことができた。いしかわじゅんがどう評していたかはもう覚えていない。 この漫画家の作品を読むのは初めてだ。内容は、子供のころから漫画家志望だっ…

皆川亮二の漫画「ADAMAS」全11巻

(イブニングKC)" title="ADAMAS(11) (イブニングKC)" class="asin">皆川亮二の作品を読み始めて「PEACE MAKER」「ARMS」に続く3作目。 脚本として岡エリという女性がクレジットされている。 漫画家で原作も書いている人のようだ。 そういうこともあってか今…

皆川亮二の漫画「ARMS」全22巻

ARMS 全22巻完結 (少年サンデーコミックススペシャル)作者: 皆川亮二出版社/メーカー: 小学館メディア: コミックこの商品を含むブログを見る昨年、皆川亮二による「PEACE MAKER」を読み、ほかの作品を読んでみようと思っていた。 ということで、代表作でもあ…

和久井健の漫画「Abaddon」1〜2巻

(1) (ヤンマガKCスペシャル)" title="Abaddon(1) (ヤンマガKCスペシャル)" class="asin">(2) (ヤンマガKCスペシャル)" title="Abaddon(2) (ヤンマガKCスペシャル)" class="asin">実在する格闘家・五味隆典を主人公とした漫画。中学生時代から始まり、高校で…

二ノ宮知子の漫画「のだめカンカービレ」全25巻

(KC KISS)" title="のだめカンタービレ(25) (KC KISS)" class="asin">音楽をネタにした漫画ということで以前から気になっていた。 冬休みの時間を使い、やっと読むことができた。作者の漫画は今までに読んだことはない。 ドラマはちゃんと見ていない。映画は…

和久井健の漫画「セキセイインコ」1〜3巻

たまたまツタヤで見かけ、絵にちょっと惹かれるものがあり、読んでみた。著者は「新宿スワン」を描いていた人だが、私はちゃんとこの漫画は読んだことがないので語ることはできない。 ただ、随分と描く世界が違うものだと思った。ストーリーの説明は省く。こ…

村上もとかの漫画「フイチン再見(サイチェン)!

村上もとかが「JIN-仁-」連載終了後、休養期間を経て連載を始めた作品。導入から本編に入るまでが妙な構成になっている。 まず登場するのが、昭和34年のボク(少年時代の村上もとか?)。 彼のお気に入りの漫画が「フイチンさん」だったことが語られる。 「フ…

新川直司の漫画「四月は君の嘘」1〜9巻

会社にいる若い社員から薦められて読んだ。 彼は特に目利きという感じではない。 2013年の講談社漫画賞少年部門を受賞した作品だった。以下、読んだ感想。こんな話である。高い音楽的才能を持ちながら心の傷からピアノ演奏者として致命的な欠点を持つことに…

三浦建太郎の漫画「ギガントマキア」

ギガントマキア (ジェッツコミックス)作者: 三浦建太郎出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2014/07/29メディア: コミックこの商品を含むブログ (114件) を見る「ベルセルク」は大きな衝撃を受けた漫画だった。あんな異形の禍々しい存在を漫画で体験したのは初め…

小玉ユキの漫画「月影ベイベ」1〜4巻

舞台となるのはどこかの地方都市。 そこで何者でもない人たちが繰り広げるなんていうことのない青春や人間模様。この話って身もふたもない言い方をすればこんな物語だと思う。 ただ、心惹かれるものがあり、心動かされるドラマがある。 ものすごくよかった。…

池田理代子の漫画「オルフェウスの窓」全9巻

オルフェウスの窓 文庫版 コミック 全9巻完結セット (集英社文庫―コミック版)作者: 池田理代子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/04/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見る私は少女漫画はさほど読んでいない。 読んだのは「24年組」や"男性でも読む…

池田理代子の漫画「ベルサイユのばら」全5巻

ベルサイユのばら 文庫版 コミック 全5巻完結セット (化粧ケース入り) (集英社文庫―コミック版)作者: 池田理代子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/07/21メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 156回この商品を含むブログ (33件) を見るこの漫画を初めて読ん…

原作・大場つぐみ、作画・小畑健による漫画「バクマン。」全20巻

「DEATH NOTE」の原作・作画コンビによる漫画。漫画家を目指す2人の少年コンビの成長を描く立志伝的物語である。 読む前は平成版「まんが道」みたいなものか、と思っていた。 だが、読んでいて「まんが道」の時代とは社会、メディアの状況が激変しているので…

皆川亮二の漫画「PEACE MAKER」1〜13巻

特に期待せずに読んだのだが非常によかった。 作者についてはまったく意識していなかったのでいい漫画家を見つけたという感じだ。映画だと映画監督・牧野省三が語った映画の3大魅力である要素 1 スジ、2 ヌケ、3 ドウサ というのがあるが、 それを漫画に置き…