ステレオラブ「ノット・ミュージック」
こういった形で文章を書いていると意識的に音楽を聴き、本を読むようになるものだ。
2週間程度やってみてそんなことを思う。iPodで聴くにしても漫然と聴かなくなった。
それなりにいいことだと思う。
このアルバムはあまりぴんと来なかったので聴いていなかったのだが、
かつての作品を聴き、ここに書いたことで、
自分の中で評価が決まらないラスト・アルバムを改めて聴いてみようと思った。
聴いた感想はやはり?だった。
iPodで数回、通して聴いたが印象は変わらなかった。
契約上の理由で出した、みたいな事情がもしかしたらあるのかもなどと感じた。
これが本当にラスト・アルバムとしたら寂しいものがある。
確かにステレオラブの音であり、“夜”と称していたニュアンスも感じるし、リズム、打楽器のつくる音のうねりについて
ほかの作品より強く意識しているのではと思われる。
もろにノイみたいな電子音にハンマービートの曲もある。
ただ、やはりピンと来ないのだ。求心力がない、タガが外れた虚しい音が響いているように感じられる。
あくまでも私にとってはだが。
以前のこのバンドにあった、勢い
これは一体何なんだと思わせるようなスリル、ドキドキするようなものが音、曲の展開に感じられない。
“もはや終わった音楽”が鳴り響いている。
音楽というものは聴くときの体調とかにも左右されるので、またしばらくしたら聴いてみたい。
しかし、この日本版のライナーノーツが情報として何の役にも立たないと実感。