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フラワー・トラベリン・バンド『SATORI』

サトリ

サトリ

これはいい!
多分、若いときに聞いた当時はこのよさが分からなかったのだと思う。
この突拍子もなさはすごい。
虚空に響く、レッド・ツェッペリンという感じだ。1曲目なんてマグマ的なところもある。
ジョー山中は「カーン」と叫んでいるのかな?
この細く伸びる声。
ロバート・プラントと違った魅力がある。
ちなみにしょっぱなから絶叫パターンて、芸能山城組の「恐山」である。
(初めて聴いたときほんとに飛び上がった)
恐山

恐山

あとマグマにいたヨシコ・セファーとかがやっていたザオ(ZAO)のアルバムにもあったような気がする。
流行ってたんですかね。
ファンカデリックにもあったような…(こちらは「Maggot Brain」ジャケットの印象からかも。確認はしません)

『SATORI』をドイツでコニー・プランクが仕上げていたら、ものすごいアルバムになったのでは。

ブルースだけでなく、日本的コブシとインド的な旋律の影響が感じられるギターが縦横無尽の活躍だ。
たしかにこれは面白いアルバム。
愛聴盤になりそうだ。
偏見と縁がなかったことでフラワーを聴かなかった私にチャンスをくれたジュリアン・コープに感謝したい。