ベンジャミン・フルフォード「闇の支配者たちが仕掛けたドル崩壊の真実」
図書館で借りて、初めてこの著者の本を読んだ。
謀略本の類では有名な人らしい。
アマゾンのレビューを見るとこの人の著作は意外に評価が高く、レビューも力の入った文章がある。
読んだ感想もトンデモ本というわけでもなく、おもしろく読め、ひとつの視点の提示としては興味深いものだった。
さらっと読んでしまったのでメモも取らなかったが、ここで書かれていることを、おおざっぱにいってしまえば
アメリカの中央銀行に相当するFRBが私企業であること、格付け会社スタンダード&プアーズがロックフェラー傘下にあること、
などなどから著者は論を進め
既得権層が、自らに都合のいい制度を作り、経済をコントロールしてさらなる利権を得ようとする構造になっている。
そして既得権者グループも、石油利権・軍産業複合体、ヴァチカン、ロックフェラー、ロスチャイルドなどいろいろあり、
そこにアメリカ経済・国力の衰退、巨額の負債、ドル安、米国債の危険性の増大が絡み
それぞれの勢力がそれぞれの思惑で勢力争いを繰り広げている。
そしてそこに絡む中国、ロシアなどアメリカの覇権にせまる大国の存在。
ということと理解した。
“闇の支配者”などというと、おどろおどろしいが、
これって社会の前面には出てこないが裏で巨大な利益を得ている既得権者の集団ということだろう。
過度の陰謀論は別として示唆に富む内容と思えた。
知識がないので私にはここで書かれている謀略の検証はできないが……
私ももはや、湾岸戦争、イラク戦争についていえば、この本で書かれていることはおおむね的外れではないと思えるので、
一連の出来事を“仕組まれたもの”として書いていることにはそれなりに納得できた。
著者がそこから極論ともいえる推論を書いてトンデモ本的にしているのは、
あまり詳細に書くと身の危険があるから、などとも思えてしまう。
よく事情を知らないので、なんとも言えないのだが……
軽く読めるのでこの人の著作何冊か図書館で借りて読んでみることにする。
↓に続く。
http://d.hatena.ne.jp/allenda48/20110925/1316919805
- 作者: ベンジャミン・フルフォード
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2010/10/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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