見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

週刊文春1020

P5◆マタニティ原色美女図鑑 神田うの
→とことんポジディブ(表面的には?)で戦略的な人だと感心。なんでも商売にできそうですね。でも、これをグラビアで見せられても……

P15◆密着アルバム 四国で聞いた本音、嫉妬、放言、言い訳、愚痴の数々 菅全総理、お遍路で大いに語る
P142◆菅直人前首相お遍路で煩悩全開「これで伸子に会わなくて済む」

→04年に始め、首相辞任後、再開した四国霊場四十八箇所巡りに3泊4日にわたって同行した写真満載の記事。菅の晴れやか(?)な笑顔が印象的。一方、同行記者の菅に対する言葉は辛らつだ。
グラビア部分の締めは
“次回は未定と語ったが、いっそ議員をやめてお遍路に専念したらどうか。国民はそれを望んでいるかもしれないが”である。
引用された放言も、解放された酔ったプライベートの席なので、
“「理」も「情」もない前総理の放言”とまでこき下ろさなくてもいいのではと思えたが。
随分、同行記者とそりが合わなかったか、悪意を抱かれていたのかと思える記事だ。

P33◆東大は出たけれど「フリーターにしかなれない」
早大一文女子が1年目に150社受けて、一留して50社受けてようやく金融の一般職に受かった。
早大商男子が3年の就活はダメ、4年も5年もダメで、この9月に卒業して、飲食店で週4〜5日バイト。ハローワークで探そうかと思っています、とのこと。
東京大学大学院(理系)女子がデベロッパーを受けたが全滅、「フリーターでもいいよね」と親に相談していたが、試験を受け続けやっと中堅会社に引っかかった。
これはちょっと極端な例のような気がするが。

P35◆ビッグ5を脅かす「女優スキャンダルバトル」大研究−綾瀬はるか長澤まさみ蒼井優宮崎あおい上野樹里
小見出しに書かれてる女優が週刊文春によるとビッグ5とのこと。そのビッグ5を追う次世代として井上真央、戸田恵理香、黒木メイサ、そして満島ひかり、吉高由利子、武井咲、田部美華子、仲里依紗福田麻由子橋本愛などを挙げている。新垣結衣もここに入れているがポジション的にはここよりは上と思えるのだが……

P44◆放射能汚染水「灼熱地獄」に飛び込んだ!−アメリカ人技術者が職場放棄! 「原発潜入作業員」大反響集中連載〈第2回〉
放射能防護服に身を包んでから尿意に襲われ身をくねらせ苦しんだこと、作業中テンションを上げすぎて熱中症になり倒れるなど、人間味あふれる手記。
まあ、末端の現場で働くレポートとすると作業自体はハードだが淡々としたもので、こういうところで読ませるしかないというのはあるのかもしれないが……。もちろん現場の実情は知ることはできるので読む価値はあるが、あまり興味深いところはなかった。

P56◆今週のBEST10 おすすめのミルクティー
1位 午後の紅茶 パンジェンシー 茶葉2倍ミルクティー
2位 午後の紅茶 エスプレッソティー ミルク入り
3位 リプトン スマートタイムズ ミルクティー
→よくわからないが、この3つは飲んでみようかという気になった。

P96◆書籍が勝手にスキャンされている!
自炊代行業者を許さないという文藝春秋社の意見記事。前号までは見かけなかったような気がする。

P124◆山崎努 私の読書日記 ドキュメンタリーと「どんぶらこ」
→今回は「どんぶらこ」という言葉をモチーフに山崎の演技観、映像作品観、そして世界観がうかがえる面白い内容になっていた。
山田太一脚本のテレビドラマ「キルトの家」の撮影時での自身の意外な身体的反応のエピソードから始まる。
そして映画監督・想田和弘の「なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか」について語る。
彼のドキュメンタリー作品を山崎は“こんなに無垢で無防備なドキュメンタリーを僕は他に知らない”と「どんぶらこ」という表現で語る。
想田和弘とはウィキペディアによるとこんな人だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%B3%E7%94%B0%E5%92%8C%E5%BC%98
まさに「どんぶらこ」ではある。
そして「万華鏡の女 女優ひし美ゆり子」も「どんぶらこ」の人生を送っている女性として読んでいる。
それほどの映画好きではない私は恥ずかしながら想田和弘という人についてはほとんど知らなかった。
非常に興味を引かれたので、ぜひ「なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか」は読んでみたい。

なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか (講談社現代新書)

なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか (講談社現代新書)

P134◆池上彰のそこからですか!? 中国の属国化する北朝鮮
→“属国化”とはすごい表現だが、そこまで中国の経済圏に入っていることは知らなかった。

P139◆スティーブ・ジョブズが葬儀を依頼した「日本人僧侶」
→カリフォルニアで布教活動をしていた禅宗曹洞宗の僧侶・乙川弘文(故人)と親しかったジョブズ夫妻が、その僧侶の後輩に葬儀を依頼したとのこと。曹洞宗の信者だったらしいので当然といえば当然なことである。
記事のほとんどは、アップル、ジョブズのことに詳しい斎藤由多加、元アップルの社員からのコメントからなるジョブズの在りし日の人となりを紹介するもの。

P148◆EXILE MAKIDAI元恋人が衝撃告白「私が受けたDVと万札と上戸彩さん」−酔って顔を全身をマジで噛んでくる
→“上戸彩さん”と見出しにあるが、まったくこの記事のメインの内容とは関係がなかった。
こういうことを記事に書かれる芸能人という仕事はなかなか大変なものだと思う。ていうか、吉田優子さん(仮名)はこんなこと記者によく語りますね、という感じだ。

P158◆札幌にヒグマ出没警報発令中! 熊をも恐れぬ愛を見た夜
→札幌市内にヒグマ出現で旭山記念公園は立ち入り禁止のテープで封鎖されたが、そのテープをくぐって浸入するカップルが多数とのこと。ほかに行くところはないのだろうか。