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ゲイリー・バートン&パット・メセニー『クァルテット・ライヴ!』

クァルテット・ライヴ!

クァルテット・ライヴ!

パット・メセニーの師匠ともいえるビブラフォン奏者ゲイリー・バートンとのクァルテット。
ライナーにも書いてあるが、バートンはジャズにおけるビブラフォン演奏の開拓者でバークリー音楽大学で長年教鞭をとっていた人物。
非常に有名な話だが、17歳のメセニーはバートンのコンサートで彼の楽屋を訪れ、演奏を披露してグループ加入を願い出て、それをきっかけにプロの道に進んだ。さらにメセニーはバートンの推薦で18歳にしてバークリーで講師を勤めたそうだ。

メセニー関係の公式版では聴きもれていたので、今回のリユニオンのライブ盤を聴くことにした。

やはりビブラフォンの音色は心地いい。
ライナーを読みつつ、作曲者をチェックしたのだが、一番気に入ったのがカーラ・ブレイ作曲の2曲だった。
和音の響きと曲の進行がなんとも独特でいい感じだ。
そのうちの1曲「シンドローム」はドイツのベース奏者エバー・ハルトウェーバーも自身の集大成的ライブアルバム『ステージズ・オブ・ア・ロング・ジャーニー』でも取り上げていて気に入っていた曲だった。

ゲイリー・バートンヤン・ガルバレクらもゲストで参加。好盤です。

ステージズ・オブ・ア・ロング・ジャーニー

ステージズ・オブ・ア・ロング・ジャーニー


昔、ミュージックマガジンを熱心に読んでいたころは、中村とうようカーラ・ブレイとアート・アンサンブル・シカゴをよく褒めていた。記憶違いでなければ……


カーラ・ブレイのアルバムはもう手元にはないが、久しぶりに何枚か聴いてみたくなった。