見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

週刊文春1215

P26◆中国政府系「3兆円ファンド」に日本企業が呑み込まれる!−3大メガバンクいずれも「3位の大株主」
→中国政府系と思われるSSBT〜という謎のファンドが、日本の大企業の上位株主になっているとの記事。まあ、今のところ害はないが不安ではある、といったトーンで終えている。

P29◆TBS「黒い亀田祭り」を告発する!−橋下新市長が国家斉唱 仕組まれた“替え玉王座” 「休養王者」清水智信 怒りの激白!「俺が本当の世界チャンピオンだ」
WBAに金で圧力をかけて亀田兄弟をチャンピオンとさせているとの推測記事、JBCの甘い対応などについて。一連の圧力の余波で、正規チャンピオンとなったWBAスーパーフライ級の清水智信が、試合の負傷を治療するため休養していたところ「休養チャンピオン」なるものになってしまったことにも触れている。清水の怒りのインタビューもあり。清水が農大出身ということを初めて知った。大学卒業後にラーメン屋で働きながらチャンピオンを目指し、ボクシングを続けてきたそうだ。アマチュア時代は78戦68勝10敗とのこと。

P58◆本音を申せば 小林信彦 硬派イーストウッドの「J・エドガー」
→「クリント・イーストウッド久々の新作硬派映画を観た。」で始まる文章。映画への評価はかなり高い、主演のディカプリオも好演と書いている。

P67◆近田春夫の考えるヒット
いきものがかり/歩いていこう
ももいろクローバーZ/労働讃歌
→特に興味深い記述なし。ももクロについては映像で口と歌のシンクロができてないと指摘。

P113◆CLOSE UP 田原総一朗全共闘世代を総括する」 幻の監督映画が初DVD化
岩波映画出身の田原が初監督した「あらかじめ失われた恋人たちよ」のDVD化でのインタビュー。

あらかじめ失われた恋人たちよ [DVD]

あらかじめ失われた恋人たちよ [DVD]

映画のスチール写真が掲載されており、出演者の加納典明桃井かおり石橋蓮司が写っている。
だが、あまりに現在の風貌と違うのでどっちが石橋で加納かが判別できなかった。
映画は、昔見たのだが……
田原は現在77歳とのこと。60代くらいのイメージだった。
田原の著書「原子力戦争」を岩波映画の先輩でもある黒木和雄が映画化した「原子力戦争 LOST Love」もDVD化とのこと。
原子力戦争 Lost Love [DVD]

原子力戦争 Lost Love [DVD]

これも映画は見ていたが原作は読んでいなかった。この記事によるとこちらの原作は原子力船むつの放射能漏れ事故に関するドキュメンタリーだったんですね。知りませんでした。映画化といっても大分内容は違うのだろう。とりあえず、今のところ原作を読む予定はない。

P119◆今週の必読 白石一文評 立石泰則・著「さよなら!僕らのソニー
→1ページ半使って紹介。見出しは「歴代経営者の肉声でたどる凋落の歴史」。
冒頭から「いやはやこんなに面白い本を読んだのは久しぶりだ。小説、ノンフィクションを問わず、ここ十年来で最高の読書体験の一つだった」と大絶賛。
この本を読んだ感想として評者は「出井、ハワード・ストリンガーの2人の経営者がソニーをまったく別の会社へと変質させてしまったのだ」と。さらに「本書で明らかにされているハワード氏及びその取り巻きのアメリカ人たちの保身と強欲、無為無策ぶりには唖然とする」とまでも書いている。
この書評については若干感情的になっているものを私は感じるが、ここまで褒めているので、後日読んでみたい。

さよなら!僕らのソニー (文春新書)

さよなら!僕らのソニー (文春新書)

P134◆週刊文春「ビジネス書」ベスト&ワースト10−本当に役に立つ1冊はこれだ!
→今年刊行された「ビジネス書」を紹介
ワースト
1位 「稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?」
財布の値段×200=年収
という奇天烈な「年収200倍」の法則を披露しているとのこと。
著者によるとこの法則を「まだ私自身、論理的な説明ができるわけではありません」。
2位「落ちこぼれでも3秒で社内エースに生まれ変わる! ぶっちぎり理論38」
3位「一生かけても知り得ない 年収1億円思考」
4位「怒らない技術」
5位「人生がときめく片づけの魔法」
ともかく、タイトルで勝負という感じだ。3位のタイトルなど意味不明。この唐突さがいいのか……

ベストは省きます。

「スキャンダル総決算」2011!
P32◆神田沙也加「史上最大のコネ出場」に紅白炎上!
→見出し記事より、長渕剛、東北からの生中継がどうなるかの方が興味深い。’90年にベルリンから生中継した際には予定と違い3曲17分を歌ったという。「紅白始まって以来の大事件を起こしたことで有名。〜本人が熱くなって暴走する危険は高い。中継の場合、途中で誰も止められないんです」(NHK関係者)とのこと。

P34◆国分佐智子「白人と濡れ場シーン」姑・海老名香葉子絶句!
→ハリウッド在住の横山智佐子という人が監督した、濡れ場や殺人シーンなどがある「SAKI 鮮血のアーティスト」というDVDが日本で発売となったことからの記事。それに出演しているとのこと。横山という人はリドリー・スコットの映画の編集などをしてる人のようです。ウィキを見たら妙に細かく書いてあるので本人が書き込んだのかもしれない。

P36◆16歳少年「猫の首」を持って登校“狂気の部屋”−「少年A」との不気味な類似 小2、中3少女連続襲撃!
三郷市松戸市で起きた事件の犯人である16歳の少年についての記事。少年Aとの類似を指摘している。

P140◆松嶋菜々子「家政婦現象」今井舞はミタ
今井舞という名前をまったく意識したことがないので“今井舞”って誰だと思ったらライターのことだったんですね。特に興味深い記述はない。けなすのは別にいいが、これほど受けたことへの分析は欲しい。視聴率40%もの視聴率を取るとこの人は予想できたのだろうか。

P141◆武豊「3000勝記念写真」に暴力団関係者!
→読んだ印象は、いろんな人と接すればそういうこともあるのでしょうという感じ。

P142◆象印元副社長殺害 第一発見者が明かす“グルグル巻き”凄惨現場
→殺害の手順が異様だ。手足を梱包用の結束バンドで縛り、顔には粘着テープを貼ってラップをぐるぐる巻きにしていたという。一人ぐらしだったという。

P148◆スギ花粉にセシウムがついて来る!?−花粉症対策に深刻な問題提起
→見出しを読むと気になるが、あまり具体的にどう危険でどうすべきかとは書いてない。「花粉の飛び散るその時になってみるまで、予断を許さない事態が続くことだけは確かなようだ」で締める。何だったんだこの記事は! と思わせるありがちな内容。