見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

文春0726

P26◆橋下徹大阪市長はスチュワーデス姿の私を抱いた!−独占告白 大阪の元愛人だけが知っている「裸の総理候補」 初めてのエッチは四回目ぐらいのデート。その後は、大体食事してお酒飲んでラブホテルがパターンになりました。橋下さんはSっぽいところがあって、コスプレが好きでした。私といる時は、「普通に手をつないてデートがしたい」「こんな仕事辞めたい」って。やっぱりこの人はわたらん人だったなぁ、今は楽しいのかな?って思います。
→2006年のタレント弁護士としてテレビによく出ていた頃の話。よくまあ、こんな昔のことを引っ張り出してくるものだと思う。“スチュワーデス姿の私を抱いた!”とあるが、別にマニアというわけではなく、ラブホのコスプレサービスで遊んだだけのことだった。この女性、いくらぐらいもらってこんなことをしゃべったのだろう?

P32◆尖閣危機!日中激突シミュレーション−丹羽大使緊急帰国
→見開き2ページの中途半端な記事。東海大学海洋学部の教授という肩書きの山田吉彦という人の署名記事。ウィキペディアを見たら学習院を出て日本財団日本船舶振興会)にいた人だった。なるほど。

P34◆日経新聞 喜多恒雄社長は裸の王様だ!−本誌広告掲載を拒否
→前号、不倫疑惑でビル・マーレイ顔の写真を撮られた日経社長の記事。週刊文春が日経の広告掲載を拒否されたということで、それをネタに2ページ作りました。という記事。ただ、記事内容を理由として広告掲載を拒否されたのは週刊文春創刊から53年間で初めてとのことだ。面白かったのが日経側の弁護士のコメント。「日経のブランド価値は1500億円。その10%が毀損されたら150億円の損失になる」文春記者を恫喝したとのこと。●●の経済効果は●億円みたいなことを言っている。

P36◆ついに復帰 沢尻エリカと新恋人“金髪カップル”を直撃した!
→今ひとつ盛り上がらなかった文春の “沢尻大麻中毒”疑惑記事。もう映画も公開されたのでこのあたりで、終わりそうだ。冒頭の文がすごい。「いつまでシラを切るつもりなのか」である。こんなことを追うことで、正義を行うような大層なことをしている気分になっているのだろうか。

P40◆キムタクにテレビ番組で「大嫌い」と名指しされた萩原聖人
→「SMAP×SMAP」でのコメントを使っての記事。キムタクと萩原聖人が共演したのは’94年のドラマ「若者のすべて」。そのときの印象でずっと嫌っていたとのこと。

P41◆飯島勲の激辛インテリジェンス
→またも内輪の事情記事。内閣官房参与となった溝旗宏について、まるで無意味の人事とばっさり切っている。

P56◆社会 「検察改革」は特捜部弱体化と赤レンガ派の勝利
→私はまったく興味がなかったので知らなかったが、法務・検察の派閥は、法務省エリートの「赤レンガ派」、事件捜査たたき上げの「現場派」、関西検察を握る「関西派」の大きく3つに分かれるそうだ。だが、「関西派」は大阪地検の証拠改ざん事件がとどめとなり解体が決まったとのこと。そして東京の現場派も小沢一郎の件で虚偽記載が明らかになり、致命的なダメージを追ったそうだ。ということで「赤レンガ派」の勝利となっているそうだ。この流れは誰か、何かの意図が働いているのだろうか?

P66◆本音を申せば 小林信彦 崖っぷちに立つ男
→筆者は’72年にニューヨークのルーズベルトホテルに泊まったことがあるそうだ。このホテルはサム・ワーシントン主演の「崖っぷちに立つ男」のロケが行われた場所。今回は映画の解説で終わっている。

P74◆近田春夫の考えるヒット 付き合うほどに新鮮さを増していく星野源ワールドの音楽的充実感!!
夢の外へ/星野源

→アネッサのCMソング。聴いてみたが、なかなかよいのではと思った。筆者いわく「コトバと曲の速度の関係がとてもいい」とのことだ。先週解説した少女時代の曲で色々と思うことがあったのかもしれない。
MISS TAKE-僕はミス・テイク/BUCK-TICK
→ビジュアル系も伝統芸能のように家元制にすべき、と適当なことを語っている。

P76◆そのノブは心の扉 劇団ひとり アンパンマン
→娘のこと、そして娘が大好きだというアンパンマンのこと。娘がなぜアンパンマンに引かれているのかの考察はない。

P84◆風まかせ赤マント 椎名誠 ぱいかじ南海作戦
→筆者の著作ぱいかじ南海作戦」が映画化されたことで、その内容について。西表島の海岸で暮らす「南海ホームレス」との交流にフィクションを加えた小説だったとのこと。5年ほど前にホームレスは強制移動させられたとのこと。

P103◆さすらいの女王 中村うさぎ 自分の人生歩みなよ
→まだ続いていた斉藤環の「毒親論」批判。よっぽど引っかかったんですね。

P104◆新家の履歴書 細谷英二
→熊本出身で熊本大付属小・中を出て、熊本高校を経て東大法学部。卒業後は国鉄に入り、見合い結婚。国鉄民営化で尽力、JR東日本副社長を経て、ウシオ電機社長からの勧めでみずほHDの会長に。決して否定的には見ていないが、こういう人生もあるのかとまったくの他人事の人生を見た気分。能力は別としてこういう人生を送れる意識の持ち方がうらやましい。

P122◆町山智弘の言霊USA Xenu(ジヌー、サイエントロジーが敵とする宇宙の支配者)
トム・クルーズの離婚のことを枕に、彼が信じるサイエントロジーについての解説。
7500万年前に、宇宙はジヌーという邪悪な帝王に支配されていた。人口増加抑制のためジヌーは精神科医を使って人々を眠らせて冷凍化、太古の地球に運んで火山に投げ捨てて水爆で爆破して殺したそうだ。そして現在生きる人類の中に、その寝台人たちの魂が洗脳されて入っているのだという。その洗脳を解くのがサイエントロジーなのだそうだ。

P124◆Cinema Chart
灼熱の肌

フィリップ・ガレル監督作。25点満点で10点! まれに見る低得点。
屋根裏部屋のマリアたち
→こちらは15点。多分、両作品ともに見ないと思う。なんでこのセレクトなのだろう。

P125◆春日太一の木曜邦画劇場 エロ目当ての高校生が受けた衝撃 崇高で美しい石井隆の作品世界
→新宿のシネマ・アルゴによく行っていたという。ということは新宿高校? 筆者とは世代が違うので、私にとってのこういう映画は日活ロマンポルノでしたね。神代辰巳監督作をはじめとして、エロ目当てで見て衝撃を受けたことが何度もある。

P125◆興行ランキング 「テルマエ・ロマエ」が止まらない
→このコラム、意外に興味深い内容のことが多い。今回はなぜかロングランヒットを続ける「テルマエ・ロマエ」について。この作品、邦画としては2010年の「海猿」3作目以来の大ヒットなのだ。ただ分析は当たり前すぎて面白くない。

続きは明日夜更新。


P127◆ヨコモレ☆通信 辛酸なめ子 「レゴランドディスカバリー・センター東京」 超現実主義なレゴ・ワールド
→お台場にオープンしたとのこと。

P132◆今週の必読 評者・河合香織 小川恵・著「銀色の月 小川国夫との日々」
→小川国夫の妻が書いたもの。小川国夫といえばクリスチャンで女性関係の乱れなどない人と思っていたのだが、毎週2、3泊の外泊をしていたこともあったそうだ。ちょっと意外だった。

銀色の月――小川国夫との日々

銀色の月――小川国夫との日々

P133◆新刊推薦文 「メディアと知識人」竹内洋
→もはや忘れられてきている知識人・清水幾多郎の生涯を緻密に追った渾身の年代記とのこと。時間があれば読んでみたい。

メディアと知識人 - 清水幾太郎の覇権と忘却

メディアと知識人 - 清水幾太郎の覇権と忘却

P133◆ベストセラー解剖 痛感エンタテインメント企業小説シリーズ「ロスジェネの逆襲」池井戸潤
→この小説、週刊ダイヤモンドの連載時から人気で読者アンケートの1位になり、表紙を飾ったこともあるそうだ。タイトルもストレートだし、多分それなりに訴求力のある小説なのだろう。今のところ読むつもりはないが、こういうものがヒットしているということで記録する。

ロスジェネの逆襲

ロスジェネの逆襲

P136◆私の読書日記 真摯な人々 山崎努
→今回は小説2作品を紹介。黒川創「いつか、この世界で起こっていたこと」、井出洋子「ショージとタカオ」について語っている。「いつか、この世界で起こっていたこと」はかなり高く評価している。読んでみることにする。

いつか、この世界で起こっていたこと

いつか、この世界で起こっていたこと

ショージとタカオ

ショージとタカオ


P145◆宮崎哲哉の時事砲弾 地獄は一定すみかぞかし
→地獄絵本ブームなるものを受けて“地獄論”を展開。ただ、もやっとした論調。

絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵

絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵

ちなみに「絵本 極楽」というのも出ているのだがこっちは売れているのだろうか?
絵本 極楽

絵本 極楽

P156◆大津中2いじめ自殺 新聞・テレビが報じない全真相−▼主犯格PTA会長の息子はクラス一の秀才▼琵琶湖でナンパ命令 湖中でオナニー強要▼自殺がゴールや 笑いながらいじめていた▼同級生の証言「得意技は血が出るまで乳首つねり」▼自殺直後、被害者の写真に画鋲を刺し
→いじめ3人組の家庭環境などについての記述があり。