見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

文春0802

P18◆CATCH UP 暴走する民主党のオーナー はとやまゆきおくん はじめてのデモこうしん
→文章は当然、茶化して馬鹿にした内容。写真のうつろな表情はなぜなのだろう。次は何をするのだろうと、私はこの人に結構注目している。

P26◆野田首相前後援会長 医療グループ・オーナーは社会保障費21億円を詐取していた−退陣勧告スクープ この男に「消費増税」を行う資格なし!
船橋高校の同級生で後援会長だった人物についての記事。元々歯科医で訪問治療の法人を設立していたが治療費請求に不正があるのではという記事。

P31◆橋下徹大阪市長がビビりまくる「ペナルティー妻」典子夫人の素顔
→前号に掲載されたタレント弁護士時代の浮気スクープ(?)のフォロー記事。理由はよくわからないが、橋下夫人のことをベタ褒め。何か事情があるのではと思えるくらい不自然な持ち上げぶり。橋下夫妻の府立北野高校時代の写真も掲載している。

P34◆反原発デモ・鳩山由紀夫への強烈な違和感
→ジャーナリスト・徳岡孝夫という人の署名記事。どんな人かと思いウィキペディアで見ると、京大文学部を卒業して毎日新聞に入社、フルブライトで留学した保守系の人とのこと。82歳。0621号の新・家の履歴書に登場した人だと気付いた。
http://d.hatena.ne.jp/allenda48/20120624/1340556310

その流れで、寄稿となったのかもしれない。
インタビューのときは感じなかったが、この文章から感じる人間性には私は好感がもてなかった。立派な経歴なのかもしれないが、主義主張は別としてひどい文章である。上から目線でのご託宣という感があるが、文字数が少ないせいもあり、まったく説得力がなく読んでいて不快なだけである。いい気になった老人が、思うままに好き勝手なことを書き散らかしただけの文章。私にはそう思えた。

P36◆大津中2いじめ 一番悪いのは誰だ?−加害者母が配った「冤罪ビラ」入手
→自殺後にいじめていた男子の母親が配ったビラを掲載。縮小されて掲載されているのでざっと見ただけだが、一方的な自己弁護がつづられている。自己弁護でいながら攻撃的なのがいかにもその人間性を感じさせる。3人のうちのどの親かは書かれていない。

P39◆少女ヌード写真で逮捕 剣道日本一警察官が究めたエロの道
→容疑者の写真も掲載されているが、ハンサムである。礼儀正しく稽古熱心で知られていたそうだが、かなり遊んでいたとのコメントがある。

P41◆飯島勲の激辛インテリジェンス 結果次第で政界激震の山口県知事選に注目せよ
→保守王国といわれた山口で、自民推薦候補が落ちるようでは安倍元首相の総裁選チャレンジはあり得ないと語っている。選挙の結果、自民・公明が推薦する山本繁太郎が当選した。

P52◆池上彰のそこからですか!? GDPが伸びるブータン
→“幸せの国”ブータンのGDP成長率が8.0%と南アジア2位であることについて。インドに電力を供給するための水力発電所の建設ラッシュで経済成長しているとのこと。

P54◆政治 迷走「鳩山新党」に本当について行くのは何人?
→現状では鳩山新党参加者は本人を含めて最大3人!とのこと。 写真のキャプションには「この人の発言を逐一報じる価値はあるのか」との文字。この人は世の中的にはこういう位置づけになった感がある。首相になった時とは大違いの世間の評価である。あのときの世の中の盛り上がりはなんだったのだろう。アメリカに楯突いたためのCIAの陰謀とは思わないがあまりに違う。私は個人的には注目しています。良くも悪くも妙なことをするので。

P54◆経済 ヤフー“美人CEO”マリッサ・メイヤーの正体
→グーグル初期からのメンバーだったマリッサ・メイヤーがヤフーに移籍したことについて。創業者が若く、自分がトップになる目がないため移籍したと書いている。

P55◆スポーツ 元伊代表・デルピエロがJリーグにやって来る!?
デルピエロがJリーグスペシャルマッチに特別出場したことを受けての記事。親日家なので、Jリーグに来るといいな、という希望的観測を。

P55◆芸能 紅白「落選確実」小林幸子代役にあの熟女が急浮上
→事務所社長解任トラブルで紅白出場がかなわず、代わりに八代亜紀が出場するのではとの記事。

P64◆本音を申せば 小林信彦 猛暑日に見た「おとなのけんか
→7/16の「さよなら原発10万人集会」について書いている。筆者は79歳だが、この号の「反原発デモ・鳩山由紀夫への強烈な違和感」の記事を書いている82歳の徳岡孝夫とは正反対の意見のようだ。筆者は坂本龍一の言葉「たかが電気のために美しい日本、国の未来である子どもの命を危険にさらすべきではない」に感銘を受けたとのこと。そしてロマン・ポランスキーの「おとなのけんか」をブルーレイ・ディスクで観た感想。体調が悪く劇場では観れなかったとのこと。当然、見た感想は高い評価。

P75◆そのノブは心の扉 劇団ひとり マッサージ
→マッサージによく行くという筆者が、“芸能人もよく行く”というオススメマッサージ店に行ったとのこと。壁に芸能人のサインがいくつか飾られているのを見て、自分もサインを求められるのではないかと思ったが、最後まで求められることなく終わり「まだお前ごときの芸能人じゃ……」と思われたのではと、得意の自意識過剰の深読みを。ただ、こんなことここに書くと、この店に行きづらくなると思うのだが、そういうことは自意識過剰キャラなのに気にしないのだろうか? 不思議だ。連載のネタのためならなんでも書くということ?

P103◆さすらいの女王 中村うさぎ エリカ様の美貌
→ヒロイン・りりこを演じた沢尻の美貌に批評精神などぶっとんだとのこと。だが、事務所社長を桃井かおりが演じたことが不満だったそうだ。加賀まりこに演じてほしかったと語っている。

P104◆新・家の履歴書 松浦寿輝
→54年生まれ。開成中・高を経て東大文一に入学するが、進路を変え仏文に。フランス語スピーチコンテストで優勝、その副賞で「フランス政府給費留学生」に選ばれ渡仏。その後、講師をしながら創作活動を続け、芥川賞受賞。定年前にして東大教授を退職、現在は詩作にも意欲的に取り組む。なんというか、優秀な人が好きなことをやってきた、という人生ですね〜。著作は読んだことはない。

P120◆Cinema Chart
かぞくのくに
→在日と北朝鮮の複雑な関係を描いている作品とのこと。25点満点で17点。
ダークナイト ライジング
→説明は不要の作品。25点満点で21点。だが、芝山幹郎斎藤綾子、おすぎというタイプの違う3者が5点満点。品田雄吉は4点。中野翠のみ評価が低く2点。映像手法については、誰もが評価する監督作なので、この結果は興味深い。中野翠的な映画好きは、この映画を好まないということなのだろう。

以降は後日に更新予定。


P121◆春日太一の木曜邦画劇場 性に目覚めた少年の日の思い出 刻まれた「五社英雄」の四文字!
→フジテレビにかつてあった映画枠「ゴールデン洋画劇場」で五社英雄監督の「吉原炎上」を見たときの衝撃について。

吉原炎上 [DVD]

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P122◆CLOSE UP 奈良美智 初のブロンズ彫刻にも挑戦 横浜美術館で11年ぶりの展覧会

P123◆ヨコモレ☆通信 辛酸なめ子 「浮世絵に見る江戸美人の化粧」ガガも驚く、アバンギャルドな江戸メイク
→ニューオータニ美術館で開催。既婚女性の眉剃り、顔の白塗り、歯を真っ黒にするお歯黒と、現代人から見ると恐ろしいとしか思えない江戸メークについて語っている。

P125◆今週の必読 小林エリカ 赤坂真理・著「東京プリズン」 「東京裁判」をいま生き直す−壮大な傑作長編
→いずれ読んで見たいと思う。

東京プリズン

東京プリズン

P127◆新刊推薦文 「原田芳雄 風来去」企画・監修 原田章代
原田芳雄夫人の企画・監修による家族写真や自筆生原稿なども収録した“永久保存版のフォトブック”とのこと。

原田芳雄 ‐風来去‐

原田芳雄 ‐風来去‐

P129◆漫画の時間 いしかわじゅん 心の記録が恐ろしい
→ウンコとゲロとミミズの出る「ウンゲロミミズ」のAV出演で知られる卯月妙子の新作「人間仮免中」を紹介。著者は統合失調症で一児の母で凄惨な人生を歩んできた人。この本では、歩道からバンジージャンプのつもりで飛び降りて顔面から地面に激突、顔が曲がって鼻骨がなくなり片目を失明したこと、日々の妄想のことなどがつづられているらしい。正直、読むのが怖いので私はまだ読んでいない。

人間仮免中

人間仮免中

P133◆この人のスケジュール帖
戸川純(51)とダイヤモンド☆ユカイ(50)という、同世代でロックの世界で長年活動してきていながら、接点がほとんどないと思われる2人が同じページに登場。偶然とはいえ世代の近い自分としては感慨深いものがあった。

P139◆宮崎哲弥の時々砲弾 爆笑!? 平成放満記
→引き続き、財務省主導による消費税増税について語る。増税と同時に歳出がまたも増えそうとのことを書いている。

続きは後日更新。


P141◆芦田愛菜ちゃん初黒星−今井舞毒ブッタ斬り! 「計算違い」だらけの2012夏ドラマ
→久しぶりの今井翼登場。もう、メモを残す気にもなれない内容。今回はジャニーズドラマがないせいか、文章にも勢いがない。

P146◆私の「大往生」〈6〉 漫画家やなせたかし 「みんなを笑わせながら、面白く死にたい」
→私が言動を追っている、やなせ先生が登場。現在93歳。「死は近い」といいながらも相変わらず、一気に相変わらずの調子で語りまくっている。ただ、視力が相当落ちたとのことで、それで漫画家協会の理事長を降りたと語っている。今回の話では長沢節(セツ・モードセミナーの創始者)の死の話が初めて聞いたものだった。生徒を連れて自転車でスケッチに行った長沢は、絵の具箱を縛り付けていた紐が下にたれて、それが後輪に巻き付いていたことに気付かず、ペダルを思い切り踏んだ。そのため自転車がひっくり返って、そのときに頭を打って死んでしまったそうだ。

P151◆金正恩が軍部を「血の大粛清」きっかけは麻薬利権争い

P152◆スズキ・インド工場「左翼テロ」余波に怯える日本企業
→この記事によると鈴木のインド子会社はスズキ全体の利益の4割を稼ぐ存在でインド最大の自動車メーカー。シェアは6割を誇っていた。とある。

P153◆淫行で逮捕渋谷ギャルのカリスマ 被害少女が手口を激白!
→DJフクイこと福井雅啓という43歳の人物について。05年ごろに流行したギャルサー「ハロー・DJフクイ・プロジェクト」(通称・ハロフク)なるものを立ち上げ、女子中高生を中心に8500人くらいまでメンバーを増やしていたとのこと。

P154◆山田優が夫のラブホカードにキレて誕生日翌日にプチ家出
週刊文春ではおなじみの「小栗旬の浮気に山田優激怒する」ネタ。記事内容はタイトル以上のことではない。だが、面白かったのが自宅前で待ち構えていた記者が、山田から「これ小栗から渡してくださいって」と冷えたペットボトルのコーラを渡されたというくだり。直射日光の下で待ち続けた記者への差し入れだとのこと。若いのに大人の対応。しっかりしている。

P166◆WBC不参加宣言の陰で読売vs.選手会弁護士の“暗闘”−野球の言葉学 拡大版 鷲田康
→不参加と理解していたが、実はそんな可能性は少ないという記事。そして各自の利益関係の落としどころの交渉をしてるのが、読売新聞ということが書かれてある。よくわからない構造である。あまり知りたくもないが。



P167◆放送から45年・永久保存版 蘇るウルトラセブン
→モノクロ・カラーの17ページグラビア記事。ダン×アンヌ対談、最終回を監督した満田かずほのインタビューも。