文春1004
P13◆CATH UP 声を上げる日本 1400人超の反中国デモ
→日本での反中国デモを紹介。写真を見て、ちょっと気になったのがデモに参加している人の首に下げているプラカードについて。文面は違うが、ボードのサイズが同じくらいで、書体が同じものばかり。自然発生的なものではなく、一定の組織で作ったものというのが一目瞭然。あっちのマチマチなプラカードと対照的。とはいえ、まちまちなプラカードが集まる自然発生的な反中国デモが起きるようなら大変なことになるので、このくらいのほうがいいのではという気もする。
P14◆CATH UP 維新の会公開討論会で飛び出した 橋下&松井の“不都合な陳述”
→田原総一郎司会で盛り上がった第2回公開討論会での写真。写っているのは卑屈そうな表情に見える橋下市長&松井知事。文春としては久しぶりの“悪意ある”写真だ。1年前の市長戦のころは、この類の写真が毎週、嫌というほど載っていたことを思い出した。
P16◆CATH UP AKBがまた合コンで大騒ぎ “条例”違反の現場を撮った!
→どうでもいい記事だが、メンバーの1人が鼻の下を伸ばした写真が酷すぎる。これは悪意でなく偶然でしょう。シャッターチャンスが少ないのでこれくらいしかなかったと思われる。
P22▼怒りの大特集 中国をやっつけろ!
P22◆橋下、小沢、ユニクロ柳井…中国をつけ上がらせたA級戦犯
→無記名記事。対中国外交の歴史で、誰が中国におもねったのかなどが書いてあるが特に興味深いものはない。
P26◆習近平は中国の石原伸晃だ!江沢民のペット
→次期主席の習近平は共産党幹部の父を持つ「太子党」で政治的手腕はないと断じた記事。記事では“中国の石原伸彰”などと書いているがこの記事では判断しがたい。
文春は産経新聞中国特派員が書いた「習近平 共産党中国最弱の帝王」という本を出しているようだ。
筆者はアマゾンの著者略歴によると“1972年中国天津市生まれ。15歳の時に残留孤児2世として日本に引き揚げ。千葉県出身。1997年慶応義塾大学文学部卒業。同年、松下政経塾に入塾(第18期)”となっている。なかなか変わった経歴の人だ。
↓すごい色だ。毒々しいアカ!
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P27◆尖閣海戦「自衛隊極秘シミュレーション」独占入手
→前号にもあったような記事。
P28◆経済制裁やれるもんならやってみろ 潰れるのは中国だ!
→無責任な見出しにふさわしい興味深いところのない記事。“追い詰められているのは中国のほうなのである”とよくある文春の締め方で記事を終えている。
P29◆「日本企業は反日デモに損害賠償請求を」中国人弁護士の決断
→時事通信の北京特派員の署名記事。北京の人権派弁護士・浦志強氏が、“中国版ツイッター”微博で「もし日本の大使館や企業が(反日デモで受けた損害の)損害賠償請求の代理が必要ならば、骨を折りたい」とつぶやいたことについて。1989年の天安門事件では、最後まで天安門広場に残った人物とのこと。彼がここで語っていることは非常に冷静な見解だ。
P34◆自民総裁選「大本命」石破の“有頂天オフレコ発言”スッパ抜き
→今となっては……
P37◆古舘伊知郎「偽りの弱者目線」は見たくない!−「嫌いなキャスター」アンケートぶっちぎり1位!
→文春のメルマガアンケートでダントツの1位だったとのこと。記事はこれといったものではない。
P47◆飯島勲の激辛インテリジェンス シンキロウと化した森元首相のロシア特使
→筆者は森元首相のことが気に入らないようで、よく話題にあがる。
P48◆池上彰のそこからですか!?
→ヘリコプターで上空から見た尖閣諸島ルポ。
P50◆国際 「天皇謝罪」発言の李明博大統領 逮捕への序章
→国民の目をそらすために竹島問題について騒ぎ立てたといわれる李明博大統領だが、数々の疑惑がついに明るみになり、逮捕されるのではとの記事。
P53◆グルメ 中華より和食にぴったり!「尖閣ブランド」の魚
→「尖閣ブランド」として魚が初出荷されたとのこと。片山さつき議員などは取り寄せたそうだ。でも、別に中華より和食にぴったりということはない思うのだが。
P62◆本音を申せば 小林信彦 イーストウッド、82歳のトラブル
→イーストウッドが監督でなく主演として出演した映画「人生の特等席」について。試写で見たとのこと。この邦題については「おいおい、フランク・キャプラか」と思ったそうだが、映画の終わりのあたりのほうで、セリフの中に出てくるとのこと。筆者としてはイーストウッドの監督・主演作としては「ミリオンダラー・ベイビー」がベストだそうだ。この映画については“つまり、気分が良い映画ということだ”で締めている。
P68◆近田春夫の考えるヒット 家入レオの“踊らない四つ打ち”これからのトレンドとなるか!?
Bless You/家入レオ
→フォークロックでありながら四つ打ちであることが興味深かったとのこと。
ちからにかえて/T.M.H.R.
→「消臭力」のCMの音楽が発売されて、しかも買う人がいるということに感心したとのこと。
はみだしは領土問題について。戦争になってしまうのでは、と心配しているコメント。
P76◆そのノブは心の扉 劇団ひとり
→娘とディズニーランドにいったことをネタにした小話。
P86◆風まかせ赤マント 椎名誠 問題なサングラス
→筆者がサングラスをするのはかっこつけているのではなく、事情があるとのこと。若い頃ケンカばかりしたせいか、目の底に傷がありサングラスで目を保護しないとまずいことになるらしい。
P116◆新・家の履歴書 三木卓
→詩人・作家の三木卓氏。H氏賞、芥川賞などなど数々の賞をとっている人だが、妻との関係では尋常でない苦労をしている。そのことをつづった「K」が話題になったが、妻との関係についてはあれでも控えめに書いたそうだ。子供時代の満州での生活、帰国してから、妻と結婚後の“不遇な”生活について語っている。この2人の夫婦関係、なかなか興味深い。「K」は読んでみたい。
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続きは後で更新
P116◆Cinema Chart
エージェント・マロリー
→米の人気女性格闘家ジーナ・カラーノ主演映画のアクション。監督はスティーブン・ソダーバーグ。25点満点で17点とまあまあ。2点の人はいない。
ソハの地下水道
→実話の映画化。ナチス・ドイツが支配していた1943年のポーランド。下水修理工の男が地下水道に潜伏するユダヤ人を救おうとする話。監督はアグニェシュカ・ホランド。かつて若くシャープだったころのディカプリオが詩人ランボーを演じた映画「太陽と月に背いて」を手がけた人。25点中19点。すべて3点以上。おすぎのみ5点で“秀作です”とコメント。
「こぼれ話」に反日デモなどの関係でジャ・ジャンクー監督の来日が中止になったとのことが書いてある。
P117◆春日太一の木曜邦画劇場 「黄金の犬」 地井武男、70年代のギラギラ! 女を漁る殺人サイボーグ役
→晩年は朴訥な笑顔と人柄で知られた地井武男の70年代の意外な役柄を紹介。演じる役は鬼のごとき看守、女を犯しまくる警官、裏切り者のヤクザ、抗日ゲリラの韓国人だったと語る。“名画座のスクリーンにいた地井は、いつも世の中に拗ねながら無軌道な暴力に身をゆだねる、ギラギラした若者だった”とのこと。そして“彼が現れると必ず誰かが悲惨な目に遭う”。
今回は西村寿行原作の「黄金の犬」を紹介。この作品での地井が凄いようだ。筆者の解説によると悪鬼のような人間。やることがムチャクチャ。監督のことはここでは書かれていないが山根成之が監督。脚本はメインライターが白坂依志夫だったようだ。この映画、私は見ていないし、今後も見ないと思う。多分、仕上がりはかなりレベルの高くない映画だと予想できるので。“木曜邦画劇場”とあるのだから、高倉健や山田洋次でなく、私が見ようともしなかった、こういう映画を紹介してくれるとうれしい。ためになります。
筆者は23区内でありながら夜になると物音ひとつ聞こえない場所に住んでいるという。一体どこなのだろう。ちなみに地井は「ちい散歩」でそこも訪れたそうだ。
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P119◆ヨコモレ☆通信 辛酸なめ子 「第35回全日本おかあさんコーラス全国大会」 AKBにも負けない、日本のおかあさんたちの輝き
→かつてはママさんコーラスといわれたが、今はスナックのママとまぎらわしいとのことで名称が変更になったそうだ。語呂が悪くなったが。AKBのコンサートが行われていたときに、東京ドームのすぐ北にある文京シビックホールで開かれたとのこと。歌っているときの美しい声と、ステージから下りての休憩中の客席のガヤガヤ声のギャップがすごかったとのこと。
P119◆CD温故知新
Rickie Lee Jones 『The Devil You Know』
Laura Nyro and Labelle 『Gonna Take A Miracle』
→リッキー・リー・ジョーンズの4作目のカバー集とローラ・ニーロを紹介。リッキーが4作もカバー集を出していたとは知りませんでした。久々に聴きたくなった。ただ、この地味なセレクト、気付いてくれる人はどのくらいいるのだろうか? 文春を読んでいる中高年の人はかつてローラ・ニーロとか聴いていたのだろうか? 私は聴いていたが、あまりいない気がする。
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P123◆今週の必読 評者・寺尾紗穂 ハル・ヴォーン著「誰も知らなかったココ・シャネル」 シャネルがナチスのスパイだった証拠とは?
→ここ数年いくつもの映画が作られたココ・シャネル。この本はシャネルがナチスのスパイ活動に従事していたことを明らかにした本ということで話題になった。シンガーソングライターの人がなぜ評者にと思ったのだが、この寺尾紗穂という人は都立大卒業後、東大大学院で、比較文学比較文化専攻として川島芳子の研究で修士号を取り、修士論文が『評伝川島芳子 - 男装のエトランゼ』として文春新書より刊行されているとのこと。記事に書いてあるプロフィールじゃそのことがわからない。ウィキペディアを見て知りました。ちなみに父は元シュガー・ベイブのベーシストで、現在はフランス映画の字幕翻訳家の寺尾次郎とのこと。
- 作者: ハルヴォーン,Hal Vaughan,赤根洋子
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P124◆今週の必読 評者・西川恵 坂村健・著「毛沢東の赤ワイン 電脳建築家 世界を食べる」 著名IT研究家の体験的グルメエッセイ
→TRONの開発などでしられる坂村健の食に関する著作。
- 作者: 坂村健
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P125◆ベストセラー解剖 「屍者の帝国」伊藤計劃×円城塔 夭折したSF作家の作品がブームに
→伊藤計劃氏の遺稿に円城塔氏が書き継いで完成させた小説。遺されたのは原稿用紙30枚程度の冒頭部分と簡単なプロットのみだったそうだ。内容はフランケンシュタイン博士が開発した技術が普及し、死体から作る「屍者」が労働力として利用されるようになった19世紀を舞台にした話とのこと。伊藤氏の長編2作を読み、過大な評価には違和感を覚えたが、引かれるものもあったのでこの小説も読んでみることにする。
- 作者: 伊藤計劃,円城塔
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P125◆新刊推薦文 「生きるぼくら」原田マハ
→ひきこもりの24歳男性が蓼科で暮らす祖母をたずねるが祖母は認知症になっていた。祖母の田んぼで米作りをすることになったその青年を描く“感動の成長小説”とのこと。
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P125◆新刊推薦本 「対話力 私はなぜそう問いかけたのか」 小松成美
→どこかで見たようなタイトルと思ったら「聞く力」の便乗的タイトルだった。“聞く”を“問う”に置き換えたのですね。“問う”になると、なんかインタビュアーが偉そうに思えてしまうのが面白い。しかも“私はなぜそう問いかけたのか”がその印象を強くさせている。
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P128◆私の読書日記 立花隆 金融戦争がはらむ危機
→金融関係の書籍2冊と科学関連の1冊を紹介。
ジェームズ・リカーズ「通貨戦争」
色々と興味深いことが書いてあるのだが、私には簡単に要約できないのでコメントは控える。
- 作者: ジェームズ・リカーズ,藤井清美
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バリー・アイケングリーン「とてつもない特権 君臨する機軸通貨ドルの不安」
この本ではドルの機軸通貨としての地位は厳しいが、当分の間体制は変わらないとの見解らしい。
- 作者: B.アイケングリーン,小浜裕久
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レン・フィッシャー「群れはなぜ同じ方向を目指すのか? 群知能と意思決定の科学」
虫たちは群れ全体が、個体のように同時に行動することがあり、人間でもそういうことがあるという。その行動は正しいことが多いが、しばしばみんなで間違う。そういうことを分析した本のようだ。
- 作者: レン・フィッシャー,松浦俊輔
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P130◆宮崎哲弥の時々砲弾 ジハードVS.寛容の帝国
→冒頭、「ザ・メッセージ」というムハンマド(マホメット)を主人公にした映画について語る。この映画ムハンマドの半生を描く映画だがムハンマドの姿は映像に映らない。イスラム教の偶像崇拝禁止の教義に準拠していたからだそうだ。今、騒がれている動画サイトの映画のことなども含め、この話題から“表現の自由”と“宗教の教義”との葛藤について語っているようだ。ただ、ちょっとわかりづらいですね。池上先生のように、明快な言葉にならないものなのだろうか。申し訳ないが電車の中で漫然と読んでいるのでこの短い文章では「普遍性の理念」の意味することは私には今ひとつわかりません。
P142◆X JAPAN元メンバーは本当に自殺だったのか?−内縁の妻が初めて明かす怪死ミステリー
→こういう謎めいた記事があるから週刊誌は面白い。X JAPANの元ベーシストTAIJIは昨年7月にサイパンの拘置所で自殺を図り、脳死状態になったことで生命維持装置を外し7/17に死去した。そのことについての記事。1年以上前のことが今になって記事になるのも不思議だ。この記事によるとTAIJIはサイパンに向かう飛行機の中で暴れて逮捕、拘留された。そして拘置所でベッドのシーツを使って自殺をはかったとのことだが、内縁の妻によると首にもまったく跡がなく、しかもTAIJIの携帯を何者かが使って金の振込み依頼があったそうだ。そのときはTAIJIは意識不明だったというのに。内縁の妻によるとマネジャーとなった女性に不審な点があり、告訴しているとのこと。しかし、Xというバンドは本当にある意味ですごいバンドだ。メンバーの多くが不審な事件に巻き込まれる。
残りは追って更新
P147◆またもAKBスクープ撮!深夜の“イケメン俳優合コン”誰だ?
→グラビア記事にあった鼻伸ばし写真についての詳細。
P148◆酒井法子 芸能界復帰の陰に小向美奈子を脱がせた男
→12月の舞台で芸能界復帰とのこと。稽古開始は執行猶予が開ける11月中旬からとのこと。恐るべき慌しさ。舞台の企画を酒井側に持ち込んだのが小向美奈子が主演した「花と蛇3」のプロデュースをした人物との記事。
P149◆フジvs.吉本「HEY!HEY!HEY!」年内打ち切り
→テレビ朝日、日テレに抜かれ視聴率第3位と凋落したフジテレビで“吉本離れ”の流れがあるとの記事。スポンサーの意向、多田亮常務が関西ノリのお笑いが好きでないとの指摘もある。しかし、1年半前にフジがここまで視聴率で落ちるとは想像もできなかった。
P151◆「20億入ったら銀座で豪遊」と言い放つ尖閣地権者 栗原弘行
→尖閣三島の地権者の弟にして、マスコミに登場語っていた人物の行状について。
P152◆勤務中にリストカットしてクビになった朝日新聞記者
→自分のデスクでリストカットを初め大騒ぎになった記者がいたが、この人について文春は2回記事を作っていたことがあるとのこと。元々上司からのパワハラを受けた被害者だったようだが、何かとトラブルメーカーでもあったようだ。
P156◆大沢樹生元光GENJI・喜多嶋舞 長男15歳が虐待告白「僕はパパに殺されます」−母にはハイヒールで殴られ、父には日本刀を突きつけられ…
→この記事だけではなんとも判断しようがないが、親、子それぞれ色々問題を抱えているように思える。
以上。