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見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

井上雄彦「スラムダンク 完全版」全24巻

以前は、ジャンプコミックスの新書版で読んだが、今回は大判の完全版で読んだ。

私は連載時にはジャンプを読むのをやめていたので、リアルタイムでは読んでいない。
単行本でまとめて読んだ。

当時買った単行本はすでに手元にないので完全版を図書館とツタヤで借りた。

ジャンプコミックスと完全版、両方読んだ個人的な感想としては完全版の方がよかった。
紙質もいいし、カラーページもあるし、描き下ろしの表紙、そして裏表紙には作者による“落書き”もついている。

この作品の魅力についてはうまく書くことができない。
ただ少年漫画史上最高峰に位置する漫画であることは間違いなく、もしかすると私の中でも少年漫画“ベスト1”の作品のような気もする。あまり自分でそういう順位づけをしたことがないのでなんともいえないのだが……

この漫画、一度読むとまた何度も読みたくなる。
ストーリーを追うだけでなく、絵、コマ割り、セリフ、構図などそれぞれが“いい”のだ。

そしてネガティブな方向に流れないのがいい。
熱気と向上、若さ、勢い。そんなものに満ち溢れている。
“青春”という言葉は一度も出てこないが、中年となった私が読むとその輝きにちょっとやられてしまう。

あと、この漫画に登場するキャラクターは皆、非常に魅力がある。
そしてそれぞれの魅力を持っているので、きっと読む人によってお気に入りがいると思う。
ただ、主人公の桜木は一番魅力的である。
桜木が変にヒネたキャラクターでなく、少年漫画の“あるべき”まっすぐな主人公キャラであることがこの漫画を魅力的にしているのだと思う。

この漫画は’90年から’96年にかけて連載されていた約20年前の漫画である。
ヤンキー的学校風俗描写も登場する。
そのあたりは現代の少年が読むと違和感があるかもしれない。
だが、ほかの部分ではあまり古さは感じないように思えた。実際のところどうなのだろう。

ツタヤでレンタルしようとしたら、結構借りられているのに驚いた。ちなみに「ドラゴンボール」は1冊も借りられていなかった。何店か回ったのだが、同じような状況だった。
男女問わず、子供から中年まで薦められる漫画だと思う。
完全版の方を買おうかと思っている。娘に読ませてみたい気もする。

この漫画がその後の少年漫画に大きな影響を与えたことは推測できるが、それについて私に語る知識はない。
なので、そのあたりには挑まないことにする。

以上。