見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

文春1025

P24▼山中教授ノーベル賞に泥を塗った 読売「世紀の大誤報」iPS虚言男 森口尚史「本当の履歴書」
◆中学から塾通いも高校は偏差値50 六浪で医大合格
◆大学時代のあだ名は“師匠”「京大法学部と二重学籍」を吹聴
◆「反原発の旗手」児玉龍彦教授が博士論文にお墨付き
◆アパート大家を悩ます汚い部屋で山中教授をライバル視
◆「フィアンセがイギリス留学中」母親の息子自慢

→5ページの大特集
奈良県出身。子供のころから勉強ができた。超進学校の高校受験に失敗し、新設の県立校に進学。このあたりから、自分が本来あるべき位置と信じる(妄想する)ものと現実との乖離を嘘で埋めていったようだ。京大医学部を3回受験して失敗、仮面浪人で別の大学に入学することを含めると6浪の末、東京医科歯科大学に新設された医学部保健衛生学科に進学。看護師を養成する学科だったそうだ。周囲の人間も頭はいいと言っているので単なる嘘つきではないのだろう。大学卒業後、「財団法人 医療経済研究機構」に勤務、東大の先端科学技術研究センターの協力研究生、マサチューセッツ総合病院でフェローとして1ヶ月余り過ごし、先端研の客員助教授に。その後2006年には特任教授になった。周囲の人間の「知識もあり勉強もしていた」という言葉もある。向学心は強かったが、虚栄心が強く、学歴がその虚栄心を納得させることができなかったことから嘘つき人生を歩んだ末路、という感じなのだろうか。

P29◆尼崎の鬼女 猟奇マンション「殺人指令」−殺人死体遺棄 7人以上が行方不明 小五少女に集団暴行、まぶたにタバコの火を−64歳、前歯のない巨漢女の「正体」 遺書書いて自殺しろ!
→この事件については、なぜか細かく知りたいという気になれない。

P32◆橋下「維新の会」資金源は新興宗教 生長の家−告発スクープ〈1〉 事務所維持費7億円を裏献金
生長の家が選挙資金のスポンサーとなったとの記事。基本的に推測記事レベル。中田宏氏が「維新と教団を繋いだ」とある。中田氏が“野望のために裏切りと変節を厭わない”という過去の行動の指摘も。

P39◆飯島勲の激辛インテリジェンス 安倍自民党総裁よ 年内解散にこだわるな
→のらりくらりの野田政権に対して“ここまで来たら、自民党は来年夏の衆参同時選挙まで持って行ってもいいという腹をくくった方が特策なのさ”とのこと。

P56◆斬り捨て御免! 食味探検隊 勝負に勝つカツカレーはセレブ派? 庶民派?
SATSUKI

→安倍総裁が食べて話題になったニューオータニ内の店。11時から21時まで、ポークカツカレーは「フィレ」3200円、「ロース」2900円。サービス料10%。
チャンピオンカレー 麹町店
→「ゴーゴーカレー」と同様“金沢カレー”になるらしい。むしろこちらの方が師匠筋とのこと。東京には2店しかないとのこと。「Lカツカレー」750円。


P62◆本音を申せば 小林信彦 読書の秋〜「戦後史の正体」と「町の忘れもの」
→敗戦時に中一だったという筆者その後の日米関係についてわからない部分が多かったので、米国人による回想録、手記は訳書が出れば出来る限り読んでいたそうだ。その中でも抜群なのがマーク・ゲイン著「ニッポン日記」とのこと。ゲインという人は日本の民主化に熱心だったいわゆるニュー・ディール派の軍人たちを支持していたそうだ。ニュー・ディール派のGHQ内の敗北とともにゲインも日本を去った。GHQ内部の権力構造の変遷には興味があるので読んでみることにする。筆者はこの本は入手困難かもしれないと書いているがちくま学芸文庫として出ていたのでそれほど入手困難ではないはず。

ニッポン日記 (ちくま学芸文庫)

ニッポン日記 (ちくま学芸文庫)

メインで紹介しているのは新刊の孫崎享「戦後史の正体」。対米追随派の大元・吉田茂のこと、東京地検特捜部が元々はGHQのために働く捜査機関として発足したものであることなどが書いてあるそうだ。そして、米国の方針に背く首相を失脚させる組織として特捜部が、田中角栄竹下登橋本龍太郎、中国に接近した小沢一郎まで追い落としていったことが解説されているらしい。読みやすいそうなので、後日ほかの本を読む合間に読んでみたい。
戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

ほか、なぎら健壱「町の忘れもの」を紹介。
町の忘れもの (ちくま新書)

町の忘れもの (ちくま新書)

続きは後日更新。

P128◆Cinema Chart
終の信託

→25点満点で15点。おすぎの2点が最低点。メッセージ性はわかるが“登場人物がほとんど不愉快でイライラした”とのこと。
危険なメソッド
フロイトユングと女の話。ビゴ・モーテンセンフロイトマイケル・ファスベンダーユング。25点満点で14点。

P129◆春日太一の木曜邦画劇場 「小説吉田学校」軽量級ばかりの政治家・俳優に喝! こんな時代に観るべき重厚な政治劇
→この映画もまったく興味がなかったので見ていなかった映画。ただ、ここで書いてあるように吉田茂の政敵・鳩山一郎芦田伸介、その参謀・三木武吉若山富三郎、行動隊長を梅宮辰夫が演じている布陣はすごい。三者揃っての謀議はどう見てもヤクザの幹部会と書いてあるが、まさにそんな感じの絵が思い浮かぶ。筆者はどちらかというと俳優で映画を見る人なのかもしれない。

小説吉田学校 [DVD]

小説吉田学校 [DVD]

P131◆ヨコモレ☆通信 辛酸なめ子 「第1回ソーシャル防災訓練」スマホ必須! イマドキの避難訓練を六本木で体験
→特に興味深いことはなし。

P132◆今週の必読 評者・川本三郎 ヤン・カルスキ「私はホロコーストを見た 黙殺された世紀の証言1939−43」絶滅収容所の事実を世界に伝えた最初の証言
レジスタンスに参加したポーランドの将校が見た記録とのこと。1944年にアメリカで発行された。ナチスによる絶滅収容所での体験などが大反響を呼んだが、英米政府は動こうとはしなかったという。

私はホロコーストを見た(上): 黙殺された世紀の証言1939-43

私はホロコーストを見た(上): 黙殺された世紀の証言1939-43

P135◆漫画の時間 いしかわじゅん 旅の物語 
夢枕獏寺田克也十五夜物語」を紹介。

十五夜物語

十五夜物語

P139◆宮崎哲弥の時々砲弾 苛虐機関
→筆者は“いじめ”問題についてこう語る。“生徒や児童の「心」のあり方ばかりが注目され、学校、教育委員会の責任や制度欠陥の問題はまるで置き去りだ”。そして内藤朝雄「いじめ加害者を厳罰にせよ」を紹介。この人は乱暴に言ってしまえば個々人の「心」の問題ではなく「制度」(ここでは「関係」と書いてあるが乱暴にわかりやすく言い換えれば「制度」のように思える。ここでの文章を読む限りは)にあると主張しているようだ。ようは閉鎖的な空間でなく、外の社会と同じにしてしまえばいいという意見のようだ。これは乱暴すぎる意見と私は思う。そもそも古今東西、大なり小なり学校というものは閉鎖的でゆがんでいる空間なのではないだろうか。

以下、後日更新。

P152◆松田聖子「新婚生活ミステリー」−夫 慶応准教授の母が重大証言 「ハネムーンは二人きりじゃなかった」「前妻の子どもたちに会えない苦悩」
→結婚しながら新婚生活がまったくオープンにならない松田聖子についての記事この記事によると、現在の夫は妻子を捨てて、聖子の元に走ったということになるのだろうか。具体的なことはわからないが、色々と事情があるようだ。

P155◆六本木クラブ襲撃事件「凶悪な黒幕」 暴力団vs“半グレ”激突の真相
暴力団取材をしてきたライター・鈴木智彦の署名記事。この人福島原発の作業員としてのルポを書いていた。ここでは関東連合や怒羅権といった“半グレ”と言われる集団と暴力団の関係について書いている。警察は事件から1ヶ月経たないうちに実行犯すべてを特定していたとのこと。そりゃそうでしょ。逃走した車がわかっていて防犯カメラにあれだけ映像が映っていたんだから。

P158◆福山雅治もメロメロ 壇蜜が本誌に告白した「エロエロな人生」
→福山雅弘もラジオで“壇蜜愛”を公言しているとの31歳の着エロアイドルについての記事。よくわからん。

P159◆乗馬ダンスが全米で大ヒット 韓国人ラッパーPSY兵役逃れの過去
→「カンナムスタイル」がビルボードで2位となったことについての記事。町山智浩先生も以前こここのコラムで書いていた。

P161◆サッカー長谷部誠 ドイツ人鬼軍曹にイジメられ「心が整わない日々」
ブンデスリーガヴォルフスブルクに所属しているが、移籍をしたいという意思表示をしたことで、フェリックス・マガト監督に嫌われ、試合に出してもらえなくなっているとの記事。実際にどうなのかはわからない。

P162◆追悼丸谷才一87歳 文壇ご意見番の見事な人生の“起承転結”
→亡くなる前の生活ぶりを紹介。

これで終了。

これで終了。