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見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

ベン・アフレック監督・主演の映画「アルゴ」


ベン・アフレックの監督としての第3作。

前監督作「ザ・タウン」はテーマ、内容は興味深かったのだがまだ未見。彼の監督作を見るのは初めて。
今回は文春の映画評で評価が高く、会社のシネフィルの人間も面白いといっていたので見ることにした。

’79年のイランのイスラム革命で実際にあった米国人救出作戦を映画化したものだった。

あらすじはこんな内容。
‘79年、アメリカの傀儡政権であったパーレビ王朝を倒したイスラム勢力は、イランの米大使館を占拠、52人の職員を人質に取った。その際、6人の職員が裏口から逃亡、カナダ大使の私邸にかくまわれる。
CIAの人質救助のエキスパート、トニー・メンデスは、その6人をイランから脱出させるため、架空の映画製作の企画をでっちあげ、6人をロケハンでイランに入国したカナダ人として出国させる計画を立てる。そしてメンデスもカナダ人として単身イランに入国、6人を連れて脱出を図る。

とても面白かった。
オープニング、アメリカ大使館前でデモをする民衆が徐々に興奮、大使館の柵を乗り越え、扉を縛るチェーンを切断、中に押し寄せていく緊迫感たっぷりのシーンから引き込まれ、ラストの離陸しようとする飛行機機を軍の車が追うシーンまでだれることなく見ることができた。

実際の当時の記録映像をモンタージュ的に取り入れ、それにあわせた色調の映像も挿入。当時のファッション、髪型も再現した映像も雰囲気があり楽しめた。

で、どこが面白かったのかちょっと考えてみた。
ネタの面白さももちろんあるのだが、それだけでもないと思う。

多分、それは監督のペン・アフレックの映像話法での“スタイル”なのではないかと思う。
それぞれのカット、それをつなぐ編集でのリズム、映像のしゃべり口に魅力があるのではないか。初めて見た監督作なので確信はもてないのだが、そんなように思えた。
私には、中途半端なハリウッドのアクション映画監督よりも、魅力的な“映像の語り口”を持っているように思えた。
サスペンスフルな演出もいい感じだった。

ベン・アフレックの監督作は今後も見ていきたいと思った。
「ザ・タウン」をDVDで見てみることにする。

使われている音楽で興味深かったシーン。
◆いかさま映画の記者会見の会場となるハリウッドのホテルのシーンで流れたデヴィッド・リー・ロス在籍時のヴァン・ヘイレン「Dance The Night Away」。’80年前後のハリウッドというシチュエーションにいかにも合っていた。
↓2曲目

Van Halen 2

Van Halen 2


◆6人の職員が脱出決行の前日に、カナダ大使の家のレコード・プレイヤーでかけるレッド・ツェッペリンの「When the Levee Breaks」。赤に緑のアトランティックレーベルのLPレコード盤が映り、それをプレイヤーに置くシーンで「もしかしてツェッペリン?」と思ったら、まさにその通りだった。アナログ・プレイヤーでツェッペリンを大音響で聴きたくなってしまった。
↓ラストの曲

Led Zeppelin 4: Zoso

Led Zeppelin 4: Zoso