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見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

文春1115

P24◆ナベツネの違法行為を暴露する読売現秘書部長「爆弾日記」公開!−天皇・総理も果たす国民の義務をブッチギリ 告発スクープ 「できなければ飛ばされる」「なんとか、警察の手を借りなくても…」「ナベツネ到着」「巨人戦チケットもらう」「『すべて終わった』。疲れた」
→8年前の“事件”を告発した記事。高齢者の運転免許更新のための講習を受けずに済ませたとのこと。“でも8年前のこのことで6ページ使ってやることだろうかという気も。ほかにネタがなかったということなのだろう。権力者”の免許更新のズルは小泉首相の免許更新が転機になったとこの記事にはある。

P30◆橋下維新への「絶縁状」−後見人がついに怒った! 「知事ってナンボもらえるんですか?ボク、3億稼いでるんですよ」私が府知事選へ出馬要請した際、橋下が最初に発したのは、この一言だった−。
→昨年ほどの悪意のある記事ではない。ただ、告発している後見人と称するミキハウス社長がどうにもうさんくさい人物に思えてしまうのが面白い。子飼いの政治家にして利用しようとしたのにうまくいかなくて「あいつはアカン」と言っているレベルの内容に読めた。

P34◆中国共産党「腐敗貴族」蓄財リスト−温家宝2150億円だけじゃない! 「紅い国の黒い顔」インサイドレポート
→“ジャーナリスト”城山英巳の署名記事。中国の場合、一族全体で利権をあさり蓄財するというのが通例のようだ。ちなみに党幹部の一族は“紅色家族”と呼ばれるらしい。この記事のスタンスでは“「薄熙来を首領とする左派(保守派)vs温家宝を代表とする右派(改革派)」の権力闘争は激しさを増している”とのことだ。ただ、対立する両派ともに、一族は権力の濫用で蓄財しているというのがなんとも中国的ではある。

P38◆人民解放軍前代未聞“幹部総入れ替え”は尖閣シフト 「紅い国の黒い顔」インサイドレポート
→“ジャーナリスト” 富坂聰の署名記事。今回の人民解放軍幹部の総入れ替えは新中国始まって以来のことだそうだ。幹部層の若返りで長期的な視点から軍事の見直しがあるとのこと。具体的には今ひとつよくわからない記事。

P40◆あぶない高齢出産〈前編〉中国系企業が参入 格安「出生前診断」に気をつけろ!
→医療ジャーナリスト・伊藤隼也+本誌取材班の記事。見出しにある中国系の格安診断に気をつけろというのは、検査がずさんだからという意味ではない。中国系企業の検査がダウン症の判定に限定されていることを告発している記事だった。現在羊水検査などの出産前診断で胎児のダウン症が認定された人の約9割が中絶を選択しているのだという。そのことをふまえてどうやら中国系企業の進出に対して否定的なコメントを出しているようだ。
中国では「ダウン症の治療費をとにかく削減したい」という国家的戦略があるとここでは書かれている。ただ、わからないのが以下の文章。

じつは13億人もの人口を抱える中国国内ではダウン症の治療費が毎年20億元(約250億円)を超えている。それが国家財政を逼迫させていると、中国は国家的戦略として新型診断を積極的に導入し、ダウン症の子供が増えないよう、「命のスクリーニング」を実施しているのだ。

250億円は大金だが、“財政を逼迫させている”は大げさなのでは。むしろ後半に書かれている“危険な優生思想”の面の方が怖い気もする。非常にデリケートな問題なので言葉にするのは難しいところはあるが、後半もあるようなので次号の記事を読んでまたメモを残したい。

P46◆“レーシック難民”にならないために−頭痛、吐き気、失職…
→「レーシックを受けたせいで人生が狂ってしまいました。健康を失い、仕事も失ってしまった」との29歳男性のコメントから始まる記事。ここまで異状になる人は少ないようだが、この記事によると“酷い場合はドライアイや頭痛、自律神経が悪くなり、生活にも影響を及ぼす例もある”とのこと。医師による「レーシック手術というのは角膜というレンズを削る手術です。レンズを傷つける以上、視力は良くなったとしても、大なり小なり『見え方の質』は悪くなるということを理解してください」というコメントもあった。ただ、“レンズの削り方”は今後テクノロジーの進歩でさらに精妙なものなるのでは、などと素人ながら思ったのだか。


P49◆ジブリ見習い日記 ときどきニコ動 川上量生 トトロのシュークリーム
→今回は、宮崎駿氏とシュークリーム屋さんをやっている弟の至朗氏との関係について書いている。一回さっと読んだときには釈然としない文章だったのだが、後でじっくり読んでみたらやっと意味がわかった。駿氏の性格がうかがえる内容となっている。
ちなみに文章の締めは

宮崎駿さんは71歳。あと、何回、至朗さんと会えるのでしょうか?。

すごいことを書く人だ。筆者はちょっと面白い感性、世界への接し方をしているのかもしれないと思った。
ネットでそのシュークリームの店を調べてみた。「トトロのシュークリーム」は写真を見て、一度買いに行ってみたいと思った。高井戸にあるようだ。弟さんでなく奥さんがやっている店のようです。

続きは明日、更新。

P50◆池上彰のそこからですか!?  二つに分裂したアメリカ
アメリカ大統領選挙に関しての総括。今回は解説だけでなく、池上先生の所感がかなり語られている。
オバマ大統領誕生時の熱狂ぶりを振り返り、こう語る。

あれから4年。あのときの熱狂はありません。多くの期待を背負って発足したオバマ政権は、議会共和党の妨害を受け、独自の政策の多くを実現させることができず、支持者を落胆させました。これが今回オバマ支持派が燃えない理由です。

また共和党のロムニー候補がなんでもかんでもオバマの責任にしてしまうことについては、こんなことも。


景気の回復が遅れているのは、ブッシュ政権が末期に引き起こしたリーマン・ショックが原因なのに。
ブッシュ政権が、それまでの財政黒字を使い果たし、深刻な財政赤字を招いたのに。
アメリカ経済の空洞化はオバマより前から続いていることなのに。


そして今回の大統領選中に流れたテレビCMについても触れている。先生はロムニー支持団体のCM2つを紹介している。
一つはオバマ政権はアメリカを社会主義国にしようとしてると主張している批判。もう一つは中国に対する敵意をむき出しにしたもので、オバマでは中国に負けてしまうという趣旨のCM。この文章を読んで、あまりに低レベルの内容なので驚いた。

黒人が大統領になったことによってアメリカがひとつになると思ったら、人種別に分裂が拡大という皮肉な現実が、ここにはあります。

この言葉が印象に残った。

P53◆スポーツ 危険球“誤審”騒動で巨人に厳しい『報知』と桑田 
→第5戦の多田投手の加藤捕手に対する死球判定に対して、読売系の報知が妙に加藤に対して厳しい論調だったことについて。文春の記事によると桑田は原監督に対して恨みがあるそうだ。真偽はよくわからない。

P52◆芸能 売れて天狗になった!?警官にキレたロンブー・淳
→駐車違反で警官と口論になった事件について。

P62◆本音を申せば 小林信彦 はるかなる日の〈日活〉 
→このコラムを読んで現在、ホテルのザ・ペニンシュラ東京がある場所に日活の本社が建っていたということを初めて知った。日比谷公園の差し向かいに見える位置である。あんな一等地に地上9階、地価4階の日活本社ビルが建っていたとは。映画好きでもなく、リアルタイムではロマンポルノ以降の日活しか知らなかった私には、ちょっと衝撃的な事実だった。筆者によると1952年に竣工したこの建物は当時としては東京で最も高い建物だったとのこと。ちなみに日活の戦後の再開第1弾は1954年の「国定忠治」なので、再開第1弾公開前にビルが建ったということになる。
ほか、体調がすぐれず「希望の国」が見れず「桐島」の3回目も見れなかったことについて。また森繁が森の石松を演じたマキノ正博次郎長三国志「第三部・次郎長の石松」をNHK BSプレミアムで見たことも語っている。筆者的には「第八部・海道一の暴れん坊」がお気に入りのようだ。私は未見なので今度見てみたい。

P76◆そのノブは心の扉 劇団ひとり 特別編 自伝を語る
→文春から自伝「そのノブはひとりの扉」なるものが出版されたようで、宣伝を兼ねての2ページインタビュー。年表付き。特に興味深いことはなかった。夜はキャンピングカーでこの連載の原稿を書いているとのこと。

そのノブはひとりの扉

そのノブはひとりの扉

P74◆近田春夫の考えるヒット 映像は立派な仕上がりだけど…… 楽曲が埋没してしまった倖田來未
倖田來/go to the top
→書いてあるのは見出しにある内容。音楽ビジネスにおいて、音源そのものの牽引力は弱まっているとの見解を披露。いっそのこと“射幸心を煽る”方が効率がいいのではと語るが、“って、もうやってるのかね、意味としては”と締めている。
GILLE/GIRLS/Winter Dream
→声を作っているのがもったいないとのこと。
はみだしは「今週のニュース」。暗いニュースの多い中、ギリシャの売春宿の女性経営者がサッカークラブのスポンサーになったとか明るいニュースもあったよ、とのこと。横浜で73歳の売春婦が捕まったとの記事についても言及。

P86◆風まかせ赤マント 椎名誠 CS野球中継へのいちゃもん
→実は地上波ありきで制作されている面のあるCSの野球中継に対してのぼやき。

P116◆新・家の履歴書 森村誠一
→1933年生まれ。出身は埼玉の熊谷市。何代も続く呉服屋の家系というのは初めて知った。2011年に「悪道」で吉川英治文学賞を受賞。息の長い作家と改めて感心した。

P128◆Cinema Chart
悪の教典
→25点満点で13点。概してあまり評価は高くない。斎藤綾子のコメントを見て、伊藤英明の裸はやはり印象的だったのだと納得。

ハハ(「ホン・サンス/恋愛についての4つの考察」より)
→25点満点で15点。ホン・サンス監督は独自のスタイルで「(エリック・)ロメールの弟子」と評されているとのこと。

P128◆春日太一の木曜邦画劇場 「女囚さそり けもの部屋」東映東京の暗闇に咲いた花! 渡辺やよいは地獄の中で輝く
→筆者の思い入れのある女優・渡辺やよいの出演作「女囚さそり けもの部屋」を紹介。今回もストーリーを筆者が書いているが、またもとんでもない話である。どうも当時の東映は“人を焼き殺す”というこが好きだったようだ。この作品に過度の思い入れのある筆者の言葉がまたも“春日節”炸裂で印象深い。

今でもよく、本作のDVDを観てしまう。変わらず薄幸な渡辺やよいがいて、変わらず安らぎを覚える自分がいる。魂は今だ路地裏に囚われたままなのだと、気付かされる。

女囚さそり けもの部屋 [DVD]

女囚さそり けもの部屋 [DVD]

P121◆ヨコモレ☆通信 辛酸なめ子 「東関東マーチングコンテスト」規律正しく盛り上がる、日本人らしさ全開の音楽イベント
→見出しに書いてあるような内容。特に興味深いことはなし。

P123◆今週の必読 評者・佳多山大地 宮部みゆき「ソロモンの偽証」第Ⅰ部〜Ⅲ部
→「小説新潮」に9年間連載していた長編小説。1人の中学生の死をめぐって拡大する混乱とそれを収束させるため決行される「学校内裁判」の行方を描く作品とのこと。

ソロモンの偽証 第I部 事件

ソロモンの偽証 第I部 事件

P125◆ベストセラー解剖 池谷裕二「脳には妙なクセがある」今すぐ役立つ細心の脳科学を紹介
→担当編集者いわく「ヒットの一番の理由は何といってもそのわかりやすさです」とのこと。
脳には妙なクセがある

脳には妙なクセがある

P125◆新刊推薦本 ピエール瀧ピエール瀧の23区23時」
→東京23区を“夜散歩”した内容とのこと。
ピエール瀧の23区23時

ピエール瀧の23区23時

P125◆新刊推薦本 伊藤氏貴「奇跡の教室」
→灘中学の教師・橋本武氏による、中勘助著「銀の匙」を3年間かけて読むという授業。伝説の授業の真実に迫った内容、とのこと。教え子たちのその後も追っているそうだ。
奇跡の教室 (小学館文庫)

奇跡の教室 (小学館文庫)

P126◆著者は語る 佐藤正明「日産 その栄光と屈辱 消された歴史 消せない歴史」ワンマン社長のもと、迷走した名門企業の軌跡
→「1人のずさんな経営者のために、外資に身売りせざるを得なくなるまでの会社の命運を綴りました」とのこと。1977年に社長に就任した石原俊氏のワンマン体制を元凶としている本のようだ。「世の社長の多くはオールマイティーだと勘違いし、人事権を乱用する。結果、周りに茶坊主しかいなくなる」との言葉も。

日産その栄光と屈辱―消された歴史消せない過去

日産その栄光と屈辱―消された歴史消せない過去

P131◆宮崎哲弥の時々砲弾 他人の顔
→尼崎連続変死事件の中心人物と目されている刑事被告人の間違った写真が世間に出回ったことを枕に、ニュースにおける事件当事者の写真掲載についいて書いている。
小林弘忠「新聞報道と顔写真」

新聞報道と顔写真―写真のウソとマコト (中公新書)

新聞報道と顔写真―写真のウソとマコト (中公新書)

P132◆阿川佐和子のこの人に会いたい 高橋惠子
→ちょっと変わった感受性の持主ということを初めて知った。

P138◆喫煙室 増田俊也
JTの広告記事だが興味深い内容だったのでメモに残す。
というか、今号ではこの文章が一番よかった。
筆者は「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」の著者。
元々この著作は、柔道をやっていた増田氏が尊敬する木村氏の名誉回復のため書き始めたものだったのだそうだ。
木村氏は力道山の台本破りの突然の攻撃に戸惑い、騙されたようにしてノックアウトされたのであり、最初から真剣勝負であれば木村氏が勝ったはずであることを証明しようと増田氏は連載を始めた。
だが、取材を進めるにつれ、真剣勝負でやっても、前日に深酒して最悪のコンディションだった木村氏は力道山に勝てなかったという結論を結ばざるを得ないことに増田氏はなっていったそうだ。
あまりに苦しくなり、その結論を書くことができず、増田氏はコンビニにタバコを買いに行って、外の灰皿のところに座り込んでタバコを吸いながら泣いていたという。
客足が途絶えた頃に、若い店員が出てきて「どうしたんですか。話せば楽になりますよ」と横に座って話を聞いてくれたそうだ。大学4年というその若者は、増田氏の話を30分以上も真剣に聞いてくれたという。
それ以降、店に増田氏が来ると「連載読んでますよ」と励ましてくれたそうだ。
大宅壮一賞を受賞したときは「新聞で見ました! おめでとうございます!」と言って泣いてくれたという。
あれだけの大作に打ち込んでいた増田氏の心情、何気ない人との交流が読んでいて心を打った。
ちょっといい話である。

↓「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」を読んだ感想メモ。
http://d.hatena.ne.jp/allenda48/20120522/1337705897

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

P152◆パナソニック津賀社長はゴーンになれるか−7650億円赤字
→無記名記事。記事によると「中村・大坪体制の否定」こそがパナソニック復活の鍵になるとのこと。

P154◆田中真紀子が怪獣に戻った日−大学不認可騒動 文科官僚は「私たちは使用人ですから
文科省中堅官僚の言葉として「我々は使用人として、大臣判断に従って淡々と事務作業をするだけです。プライドの高い外務官僚と異なり、文科は大臣と判断が違ってもハイと聞くんです」とコメントがあり。

P157◆マザーズバッグは“30万円のシャネル”長谷川理恵はワザとやってるのか?
→時々週刊文春でバッシングにあう長谷川理恵。今回は哺乳瓶やオムツを入れるマザーズバッグにシャネルの高級バッグを購入したとブログで書いていたことについて批判的コメントが相次いだことでの記事。「生き方自体が“炎上マーケティングですね”(笑)」のコメントも。

P161◆闇に隠れて亀梨 杏 妖怪人間カップル誕生?「早く恋人になりた〜い」
→「妖怪人間ベム」で共演した2人について。記事によると亀梨は「友人は少なく夜遊びもほとんどしない。(中略)06年に結婚を考えるほど真剣に付き合っていた小泉今日子とのスキャンダルによほど懲りたのか、警戒心が強く(中略)たまに外出しても叙々苑でひとりで焼肉をつまんでいるようなタイプ」とのコメントも。ここまで強調して書くとちょっと変人になってしまう。

P165◆特別インタビュー クリント・イーストウッド
→特写でインタビューもしている。撮影は杉山拓也。

一気に書いたので誤字・脱字があると思う。