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映像、書物、音楽などについての感想

ジェイソン・ライトマン監督、エレン・ペイジ主演の映画「JUNO/ジュノ」

この映画もそのうち見ようと思っていたのだが、結局見ていなかった映画。

見てよかった。
昨年見た同じライトマン監督の「ヤング≒アダルト」にも通じるところのある作品だった。
大人と子供の狭間の世界を描く的な内容において。脚本も同じディアブロ・コーディである。
ただ個人的には「ヤング≒アダルト」よりよかった。
↓「ヤング≒アダルト」の感想
http://d.hatena.ne.jp/allenda48/20120229/1330498940

同監督の「マイレージ、マイライフ」も見よう、と思った。

主演のエレン・ペイジがとてもいい。
映画を見始めたところは、大人と子供の狭間にいるバランスの悪い感じの何ということのない少女に思えたのだが、話が進むにつれ、とても魅力的に見えてきた。
私が物語に感情移入してきたからなのかもしれない。

ヤング≒アダルト」と同様、この作品も音楽へのこだわりが妙だ。
主人公のジュノはパンク・ロック好きなのだが、モット・ザ・フープルの「All the Young Dudes」(すべての若き野郎ども)がお気に入りの曲という設定。今どきデヴィッド・ボウイ作曲のこの曲がお気に入りというのもなんか妙である。

すべての若き野郎ども

すべての若き野郎ども

ジュノの家族がなかなかいい感じで、そのあたりにも惹かれた。
おやじさんも継母も庶民だが、とても魅力的だ。
同じ庶民でも、私は「グエムル-漢江の怪物」よりこっちの方がいいですね。

佳作としてとても、いい映画だと思った。