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映像、書物、音楽などについての感想

映画監督マイケル・チミノの評伝「マイケル・チミノ読本」

映画 書籍

マイケル・チミノ読本

マイケル・チミノ読本

マイケル・チミノは寡作な映像作家だ。
監督作は40年間でわずか7本。
'96年の「心の指紋」以来18年、長編としては監督はおろか、脚本、製作に関わったものも発表されていない。
監督しては、わずかオムニバスの短編が1本発表されただけである。
一般的には、もはや忘れられた映画監督といってもいいのではないかと思う。
そんな状況の中、2013年9月にこの本が出ていたことを知った。翻訳でなく日本人著者によるものだ。

「今、何故こんな本が」思い、読んでみることにした。

版形など、本のスタイルとしては芳賀書店から出ていたシネアルバム的なつくりだった。
とはいってもカラーグラビアはない。
著者は日本人の遠山純生という人。

チミノが発表した長編監督作は以下の7本。
「サンダーボルト」(’74)
ディア・ハンター」(’78)
天国の門」(’80)
イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」(’85)
シシリアン」(’87)
「逃亡者」(’90)
「心の指紋」(’96)
私が一番好きな映画は「心の指紋」だ。ちょっとないくらいに心を動かされた。突っ込みどころは満載だが、この映画が好きなのだ。
購入したいのだが、DVDは廃盤である。中古版もちょっと高いのでまだ買っていない。現時点で新品の出品が79,800円!

心の指紋 [DVD]

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この本の目次を見ると以下の章から成り立っている
◆監督第1作『サンダーボルト』まで
◆『ディア・ハンター
◆『天国の門
◆『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』以降
全190ページの中で100ページが『天国の門』に関しての章で占められている。
マイケル・チミノと言えば「天国の門」「ディア・ハンター」なので、予想通りの構成ではあったが、私の知りたかったのは「心の指紋」に関するエピソードと、その後のチミノ監督の活動についてだった。
残念ながら、その部分については10ページ程度しか割かれていなかった。
とはいえ、きちんとチミノの足跡を追った評伝となっていたのでそれなりに面白く読むことができた。
なぜかフランスで小説を発表し、それが日本でも出版されていることも知った。小説はアメリカ本国では出版されていないそうだ。
小説は読んでみることにする。

ビッグ・ジェーン

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