ザ・ブラック・クロウズ『アモリカ』
久しぶりに聴いた。
やはりこのアルバムは名盤だと思う。
1曲目のギターのカッティングから連なる
音のうねり、曲の流れは70年代以降のロック史においても
特筆すべきものだ。
当時はほとんどの日本の音楽誌では高く評価されておらず、
(ハードロック系の雑誌は知りません)
ミュージックマガジンではブルース・ロック、サザン・ロックの上っ面をなぞったもの的な評価もあったと記憶している。
勘違いもはなはだしいと思う。
ボーカルが若干細いのが気になるところではあるが……。
セールス的にもアメリカでは今ひとつだったらしいが
もしかしたらこのジャケットでの冒険が失敗したのかもしれない。
その後出たアウトテイク集でのセレクトを見ても、
「アモリカ」のレコーディング時がこのグループのピークにあり
メンバー自身もそう認識していることがわかる。
もっと多くの人に聴いてほしいアルバムだ。
いわゆるロックのダイナミズムが堪能できる作品。
チャーリー・ヘイデン「アメリカン・ドリームス」
心に染みる美しい音楽という言葉がびったりのアルバム。
ノスタルジックなストリングスの響きが夕暮れ感を醸し、まさにジャケットの雰囲気だ。
レディオヘッド「アムニージアック」
浮遊感に富む内省的な曲が並びますねー。