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ピエール・ムーランズ・ゴング「フル・サークル・ライブ1988」

引き続きiPodのPの続きでピエール・ムーランズ・ゴングのライブを聴く。
この人はいわゆるプログレファンでなければもはや知られていないと思われるのだが、どうなんだろう。
おそらく7、8年ぶりくらいに聴いたのだが、非常に心地いい。
ムーランさんによると思われるMCも私でも大方聞き取れるような、なまりのある、妙に鼻にかかったゆるーいものだ。
この妙ななまりは、ある種のフランスなまりなんですかね。

曲についても展開はゆるいが、演奏自体は素晴らしいものだ。
ビブラフォンを大幅に取り入れたフィーチャーしたサウンドは、誰が聴いても心地よいのでは。
強烈なものはないが、疲れずに聴けるアルバム。
とはいえ、ずっと聴いていたら、ゆるすぎかもと思えてきた。
もっと強いものを音楽に求める人には物足りないかもしれない。
いい演奏なんですがね。

昔のアルバムではもっと激しいプレイはしていた記憶がある。
ただ、もう音源がないので聴けない。
いつか機会があれば聴きたい。
マニアックに語れる知識がもはやないので(知っていたことも忘れてしまった)、感想ということで。このバンドのメンバーも知らないのです。
ジャズロックに詳しい方は「ゆるい」などの表現に怒られるかもしれませんが、暴言をお許しください。


ムーランさんは2005年に亡くなったとのことです。
→弟さんでゴングで一緒に活動していたマリンバ奏者ブノア・ムーランは7月に来日したんですね。
アルバムも日本盤「ロッキン・ローラー」が出ていたのですね。
これを書いた後で知りました。(9/5)
Full Circle: Live 1988