見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

週刊文春1117号

総力特集 キレる、ワメく「橋下劇場」が始まった
P22◆橋下徹の「逆襲」!石原伸晃幹事長 自民市議団を裏切った−地元が猛抗議!
自民党公認候補がいる中、石原伸晃幹事長が橋下徹前知事と大阪で極秘会談したとの記事。石原からの要請で実現したとのこと。自民党府連と党本部との立場、おもわくの違いなどに関しての解説。
橋下がかつて出した本「図説 心理戦で絶対負けない交渉術 どんな相手も丸め込む48の極意!」の内容を根拠に橋下の言動を推測。大阪の自民党市議員たちはこの本を研究して橋下対策を始めているという。ほんとかね。

P24◆紳助と飲み歩き、宅見組前組長姐さんの高級レストランで会食
商工ローン「シティズ」の顧問弁護士だったことを書いてから、上記のことを長々と書いただけの記事。
読者への刷り込みを図っているようにも思える。
締めの言葉は「やはり一筋縄ではいかない御仁なのだ」。やはり刷り込みですね。

P25◆杉良太郎内田樹「橋下独裁」を徹底批判!
→杉の言葉は「革命」とかいってぶち上げるのは日本人を不幸にした小泉首相みたいだというほとんど感覚的なもの。
内田の意見は、いわゆるグローバリズムの発想で市場先導の競争原理を導入するのは、今の時代にはそぐわない。むしろ、縮小する社会的資源をどう配分するかの方が重要。「勝ち馬に乗れ」の発想の時代ではない。橋下自身は善意で進めようとしているが、この方向はアメリカの金融破たんや中国の格差拡大で明らかになっている。というもの。

P32◆郷ひろみ 美人OL30代と「3度目の結婚」急浮上!
→皇室の御用邸などがある神奈川のリゾート地に郷ひろみが、全面ガラス張りの豪邸を建築中ということから、30代OLとの結婚話が進んでいるとの記事。郷の両親は三谷の母名義の土地に住んでいることもありここに越してもらうのではとの推測も。OLの父である元有名プロ野球選手も郷に対して好意的との記事。

P44◆紳助ファミリーが見た「天国と地獄」80日−ユッキーナスザンヌ、上地…
紳助をお父ちゃんと慕う上地が、紳助を復帰させるためにどうすれいいかと彼なりに模索、行動しているが逆に周囲から浮いてしまっているとの記事。記事がそれを意図しているかはわからないが、上地の素朴な好漢ぶりが伝わる。文春は以前の号で元「羞恥心」の野久保直樹が、観月ありさと交際、と書いていたが、今回は何も触れていない。「プロデュース大作戦」で宮古島に移住したこともあるデンジャラスのノッチのコメントに妙な哀歓があり笑えた。「あまりにバカ過ぎて使えない山田親太朗」の記述もあり。

P48◆急逝した異色の西岡参院議長 最後まで相容れなかった大物
小泉元首相と双璧をなす「自民党の二大変人」だったとのこと。相容れなかった大物は河野洋平

P66◆近田春夫の考えるヒット 高橋優の鼻詰まりな声と歌詞が“泣ける曲”と評判らしいゾ!?
Jポップ歌手の自己陶酔度(自意識の量)を測る手立てのひとつに発声具合をチェックする方法があると解説。日本語としての自然さが損なわれるほどに(自己陶酔の)レベルはアップしている、との見解。そしてこの歌については歌詞カードはいらない(つまり言葉はしっかり伝わる)と語っている。私はこの曲は知りません。


P110◆シネマチャート 園子温恋の罪
おすぎは5点で2点「こんな映像作家が存在してもいいが、映像を見て不愉快になり、女優陣が力演しているのが憂鬱になってしまった。」
→こんな映像作家が存在してもいい、というのはいいコメントだと思った。

P112◆ヨコモレ☆通信 辛酸なめ子大川興業 第36回本公演「Lock’n’Roll」
→真っ暗闇のなかで展開する芝居。「暗闇演劇」として大川興業登録商標で、特許も取得しているという。よく考えたら、コストがかからないので「特許をとるべき大発明だと納得しました」とのこと。

P119◆今週の必読 夢枕獏・評 増田俊也木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
→見出しは「史上最強柔道家の哀しき人生を追った執念の書」。「ゴング格闘技」に連載されていたもの。夢枕獏も絶賛している。私もこれはいつか読むつもりだ。必読の書と思える。

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか


P124◆文庫本を狙え 坪内祐三 山野浩一・著「鳥はいまどこを飛ぶか」
→小学校時代に読んだ山野浩一。復刻版が出ていると知った。「著者あとがき」もあるとのこと。ちょっと再読してみたい。今読むとどう感じるのだろう。

鳥はいまどこを飛ぶか (山野浩一傑作選?) (創元SF文庫)

鳥はいまどこを飛ぶか (山野浩一傑作選?) (創元SF文庫)


以降、後で更新。