見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

週刊文春0209

P13◆CATCH UP 54基中、残るは3基のみ 脱原発へのカウントダウン
→現時点で原発は定期点検で次々に停止中の状況にある。稼動しているのは3基。4月には原発のすべてが停止することになるそうだ。
この状況で“われわれの生活はどうなる”として代替エネルギーのことなど将来についてに触れた記事。
文春にしては楽観的ですね。この文章だと原発は停止し続けるみたいに書いている。しかし、これはあくまでも一時的なもので、政府はもう再稼動に向けて動いている。

P16◆CATCH UP 自民党増税より気になる民主党のラウンドガール
→見開きグラビア記事。左ページ一杯に早川久美子という民主党衆議院議員がボクシングのラウンドガールをしているときの写真。迫力の笑顔、そしてショーパンの上からお腹の肉がはみ出している。右ページにはこの議員のプロフィールを手に麻生と森が下卑た笑いを浮かべながらなにやら話している写真。そしてもう一枚はそのプロフ資料をまじまじとみつめている谷垣の写真。これは国会の審議中の模様を望遠で撮ったもの。下らないが笑ってしまった。

P20◆北の湖、理事長に返り咲いてふんぞり返る
→理事長に復帰していたのか……

P22◆M8M9大地震最悪の1週間はこうなる!−日本破滅 政府の想定は甘すぎる 告発シミュレーション
→過去の地震の発生地図、東京主要地区別オフィスビル地区年数の地図なども載せ、それなりに力の入った記事。
ただ、リードに書かれた、地震の東京を描写した小説風の表現には思わず笑ってしまった。そこまで臨場感盛り上げなくてもいいです。

P30◆宮根誠司と母が信奉する「ナゾの霊感商法」−金の板と夢の水で子どもが出来た
→母親に取材しているが、割と冷静に語っている。一般的な願掛け程度の意識のようだ。別に人に迷惑かけているわけではないのだし、煽り立てるほどのものではないように思える。

P33◆「橋下・石原連合」空中分解の危機!−政界再編完全ドキュメント ▼橋下か、息子伸晃か、マタ裂き状態の都知事▼維新の会候補者選びは「人物よりカネ」
藤吉雅春という人の署名原稿。石原慎太郎の中には「2人の石原」がいるとの関係者のコメント。“憂国の士”と“親バカ”の顔があるそうだ。ほか、橋下徹の得意の行動である、べた褒めと手のひら返しについての記述、橋下の資金繰りについての憶測記事など。今回も署名原稿なので橋下を非難する記事ではない。
文春は昨年の市長選のとき、橋下をあれほどこき下ろしていたことを思うと、もしかしたら、石原慎太郎→橋下のラインで文春に自主規制がかかったのか? とか思ってしまうくらい“手のひらを返している”。

P48◆“コンドーム事件”の夏目三久復帰で露呈した日テレの“アキレス腱”
→3年前、写真誌に彼とコンドームを持ったベッドでの写真が載り、日テレを退職。その後、テレ朝などでの仕事を経て4月に日テレにフリーで“復帰”するとの記事。

P51◆AKBに追いつけ!追い越せ? 秋葉原のアイドル事情最新版
→“最近、秋葉原のアイドルビジネスがいろいろと熱い”そうだ。カップめんにアイドルがお湯を注いでくれる店、アイドル育成カフェ、アイドルのけいこ場を見学する店、などなど奇妙なものがあるらしい。

P54◆今週のBEST10 おすすめのバームクーヘン
位 カールユーハイム
2位 クラブハリエ
3位 ヴィヨン(世田谷)
4位 エスコヤマ
5位 今日はやしや

P58◆本音を申せば 小林信彦 「運命の人」のドラマ化
→ドラマ「運命の人」について。元となった事件のことなどを語っている。最近、山崎豊子の原作を読んだとのこと。そしてドラマ化するには難しいとの判断を示している。小林によると「『龍馬伝』のときのNHK大河ドラマのような広さと深さがないと、すべてを伝えるのは不可能だろう」としている。
小林は「龍馬伝」を面白いと思っていたのだろうか。私は「龍馬伝」はスケール感を醸し出そうとしたことで、メリハリに欠けた面白みのないドラマになってしまったような気がしている。
あとはキネ旬の年会ベストテンについて。今回はバランスが取れているとの意見。個人的にはバランスが取れているというより、すごい地味な作品が並んだという印象でしたね。洋画1位が「ゴーストライター」ですから。
ちなみにポランスキーの次に公開される「おとなのけんか」は一幕もののコメディーだから、小林がどう評価するかちょっと興味深い。

P65◆近田春夫の考えるヒット
tacica/newsong e.p.
いきものがかり/いつだって僕らは
→tacicaを今回初めて知ったとのこと。聴いた印象は、真面目で手堅い音楽との評価。いきものがかりはイントロを聴いて筒美京平を想い出したとのこと。

P66◆そのノブは心の扉 劇団ひとり 夜の高校生
→高校時代のことを語っている。県立船橋高校の夜間部を卒業したとのこと。船橋高校は千葉県でも有数の進学校だが、夜間ということで微妙な感慨があるそうだ。ちなみに野田首相船橋高校卒業、そして野田首相に似ているといわれる上島竜平は同じ事務所だという。今回のイラストはキャップを被ったダチョウが眼帯をしているドジョウを咥えてる絵柄。文章よりイラストに笑ってしまった。

P90◆新家の履歴書 中山千夏
中山千夏という人に特に興味はないが、手堅くまとまっているインタビューなので結局読んでしまった。伊豆で暮らし、スキューバダイビングとかをしているそうで、短髪で日に焼けた顔を見て、南伸坊? と思ってしまった。

P106◆Cinema Chart
人生はビギナーズ/最高の人生をあなたと

→「人生はビギナーズ」はソニック・ユースのアルバム・ジャケットなどで知られたデザイナーのマイク・ミルズが監督した作品。5人で25点満点中18点。

P107◆「ドラゴン・タトゥーの女デビッド・フィンチャー
→ロケ地のストックホルムでインタビュー。非常にしっかりした記事だなーと思って読み終えたら、取材・文=町山智浩の文字。

続きは後で更新します

P108◆ヨコモレ☆通信 辛酸なめ子 「Amuse presents SUPERハンサムLIVE 2011」
佐藤健三浦春馬神木隆之介らが大集合

アミューズのイケメン俳優を肉眼で拝めるファン感謝祭。パシフィコ横浜で3日間開催。イベントは歌やダンスだけでなく、コントやゲームもありで期待大だったとのこと。
で見た感想としては「〜まさかカラオケ大会とは……。途中、肌見せなしの生着替えや、フラフープをくぐるゲームなどもありましたが、ハンサムだからこそ許されるユルさです。ジャニーズに比べてラクしてますが、一応彼らは俳優が本業なのです」との言葉。

P117◆マンガホニャララ ブルボン小林 吉田戦車の見事な起用術
→冒頭「漫画とはなんといってもキャラクターである。という、単純な考えに僕は与しないし、そのように当欄でも長年主張してきているが」の言葉。何かに反発しているようだが、これは小池一夫とかの主張に対してなのだろうか? 長年このコーナーを読んでいないのでよくわからないのだが……

P118◆私の読書日記 立花隆 医学専門書店で買った本、不確定性原理の修正
→月に一回東大病院で定期健診を受けた帰りに、必ず赤門前の医学専門書店「文光堂」に立ち寄るとのこと。そこで見つけた本を紹介している。
「次世代iPS医療」
再生医療のことに触れている本。血液について実用化が進んでいくとのこと。

黒澤尚「重度認知症治療の現場から」
重度認知症患者の暴力的攻撃性と不潔行為に走るケースを紹介している本のようだ。かなりの多くが精神科病院に行くことになるという。

「幻聴妄想カルタ」

幻聴妄想かるた 解説冊子+CD「市原悦子の読み札音声」+DVD[幻聴妄想かるたが生まれた場所」付

幻聴妄想かるた 解説冊子+CD「市原悦子の読み札音声」+DVD[幻聴妄想かるたが生まれた場所」付

精神障害者の幻聴妄想を言葉にして、それに絵をつけて作ったカルタだそうだ。実例の言葉を大量に紹介している。
「いつの間にか ご飯の食べたかがわからなくなってしまった」「おとうとを犬にしてしまった」「とつ然雨が降ってきて そしたら 周りの町が消えていった」「にわとりになった弟と親父」「のうのなかに機械がうめこまれ しっちゃかめっちゃかだ」「レストランでうんこの話がしたくてしょうがなくなる」「しん臓がとまっている」などなど。面白い。これにつけた絵が見てみたい。しかしこのカルタ、する人いるのだろうか。というかカルタにするという発想がすごい。

石井茂「ハイゼンベルクの顕微鏡」

ハイゼンベルクの顕微鏡~不確定性原理は超えられるか

ハイゼンベルクの顕微鏡~不確定性原理は超えられるか

コメントする能力がありません。面白そうで読んでみたいのだが……

P122◆阿川佐和子のこの人に会いたい 佐藤隆太
→いい人なのだろうと思えるのだが……。個人的には発言、行動に、良くも悪くも引っかかるものがない。

P129◆福原愛「涙の全日本優勝」の陰に3年前父親との「別れ」
→卓球全日本選手権シングルスで彼岸の初優勝を果たしたことからの周辺情報の記事。子供のころから指導してきた父親から自立したことで彼女が成長したとの記事。

P130◆マー君里田まい 結婚の決め手は「スザンヌの献身」
→「スザンヌ夫妻Wデートをよくしていた2人から結婚を勧められマー君も踏み切ったのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)とのこ。

P133◆日テレZIP!「看板犬」の声帯は切り取られていた!
→朝の番組「ZIP!」に登場するZIPPEI(兄弟犬)は声帯切除手術を受けていたとの記事。この記事を見るまで気付かなかった。でも“犬と旅する”ミュージシャンというダイスケという人は、ポチたまのダイスケと混同されるのになんでこの仕事受けたのだろう。

P133◆「柏木はブタ鼻」AKBで流行る“イジメごっこ”
→いじめの中心メンバーが誰かを書いてほしいですね。しかし、こんなことが記事になるのか……

P134◆菊池桃子がキレた元夫 西川哲「隠れ借金とオンナ癖」
→2年前から別居状態だったとのこと。プロゴルファーとしての収入は2005年以降ゼロ。“豪邸”の名義は菊池のものになっているとのこと。とはいえ、有名中学に通う長男と小学生の次男と母で長男の学校の通学に便利なマンションを借りて菊池の母と住んでいるとのこと。菊池は大学院卒業を控えとあるが、どこの大学で何を学んでいるのだろう? というか、菊池は大学出ているの? と思いウィキを見たら、高校は日の出女子、大学は戸板短大という芸能人らしいパターンだった。大学院の学校名はなかった。

P135◆アップフロント モー娘。森高… 会長御曹司に元恋人「私の子供を返せ!」
→正直これは芸能ネタにしてしまうのはちょっとかわいそうな話だと思う。芸能プロ経営者の家庭内の問題なので。

P136◆寺田農 告発女性が12年前に披露した「アクション!ヌード」
P139◆黒木メイサ 肉食じゃない「雑食系女子伝説」
→結婚発表前の記事だけに逆に興味深い。黒木の本命は山Pと書いている記事。

P142◆錦織圭 父が語った「世界に通用する子の育て方」−いい大学、いい就職の時代じゃないでしょ 13歳で単身渡米
→全豪テニスでベスト8に入ったことを受けての父親へのインタビュー記事。見出しだけ見ると偉そうに語っているように思えたが、読むとそんなことはなく、冷静にしっかりと語っている。見出しだけだと誤解されるかも。

P145◆奇妙な隣人の奇妙な日常
中国パクリファストフード紀行

マクドナルド、ケンタッキーのパクリ店を探しての紀行。大都市でなく地方にあるようだ。ただ、店名が漢字なので意外にパクリ感はない。
P150◆小皇帝たちのなんちゃって軍事演習
→中国では小学生から大学生まで軍事教練が義務付けられているそうだ。だが、一人っ子政策により過保護に育てられた中高生は根気も体力もなく、教練から脱落する子供が目立つようになっているとのこと。写真を見るとたしかにのび太のような子供たちが迷彩服にヘルメット姿で談笑している。