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映像、書物、音楽などについての感想

ロマン・ポランスキー監督、ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット出演の映画「おとなのけんか」

原題は「Carnage」。大虐殺、殺しといった意味である。

ゴーストライター」が好評だったロマン・ポランスキーの監督作。
例によって何の前情報もなく見た。

一幕ものの舞台劇を映画したものだった。
オープニングとエンディングのクレジットタイトル部分のみが、屋外の公園の遠景。
あとはアパートの一室とほんの少しドアの外だけで物語が展開する。

退屈することなく楽しめた。
イングロリアス・バスターズ」と同様、クリストフ・ヴァルツの何ともいえない、妙なたたずまいにまた笑ってしまった。

ジョディ・フォスターのすっぴん演技は、私の世代としては衝撃的ではあった。

おもしろい映画だったが、この作品、室内劇で本編79分。

よく日本公開することになったものだと思った。

そういえば、彼の初期の作品「水の中のナイフ」も確か3人しか人が出ていなかったな……などとエンドロールを見ているときに思い出した。

脚本、演出の手法については学ぶべきものが多いと思えた。
もし、時間があれば分析して、ここで使われている“技”を抽出してみたい。
DVDで見て、そういうことができるようだったら、更新することにする。

そんなところです。