見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

文春0405

P11◆中国パクリiPhone紀行
→中国におけるiPhoneパクリの携帯がずらりと並ぶ。iPhoneがここまで、さまざまな形のものになっているとは……。折りたたみ式、スライド式なんでもありで、ゆがんだり、変なかじり口のリンゴのロゴなど、恐るべきバリエーション。何故かSONY、SNARP(SHARPのもじり?)のロゴ文字、ウィンドウズのマーク入りのものなどなどもある。ここまでくると“商標”というものに根源的な疑問を問いかけているようにも思えてしまう。

P26◆野田首相 阿川佐和子がすべてを聞いた!−破裂する風船を次に回せない 増税原発、谷垣会談、小沢一郎… 独占インタビュー
→首相公邸での対談。野田首相側からのアプローチで実現したようだ。消費税を含めた「社会保障と税の一体化」について文春を読んでいるような層に訴えたいと考えてのこととのこと。ただ、首相の対応はまさに“ドジョウ”。論点につかみどころがなく、核心に入られるとヌルヌルとかわす。そして意気込みだけは伝わってくる内容。インタビュアー阿川佐和子は、ドジョウをつかむことはできなかった。

P34◆AKB板野友美TAKAHIRO EXILEと「同じマンション」熱愛証言−前アツ卒業の陰で
→同じマンションの別のフロアに住んでいることなど。張り込んで、エレベーターの動きなどから会っているのではなどと推測。焼肉屋での目撃談など。

P36◆石川遼 恋人 父、勝美氏と「初ツーショット写真」
→すでに結婚を発表。

P39◆ジャニーズ新女帝 藤島ジュリー景子「マスコミ接待」を実況中継!
→ジャニーズグループの後継者となるメリー喜田川の娘、藤島ジュリー景子氏が開いた雑誌関係者への接待宴会についての記事。ジュリー氏は上智大学を卒業、フジテレビの秘書課を経てジャニーズ事務所で働き始めたとのこと。

P40◆国生さゆり 新婚でも同居なし「プライベートは別」!?
→仲が悪いののではなく、結婚相手の男性に事情があるのでは、という歯切れの悪い内容。

P42◆母・小川真由美を狂わせた「3人の教祖」−一人娘小川雅代が独占告白 オセロ中島だけじゃない 洗脳、DV、ウツ。父・細川俊之橋爪功。告発された大女優の“狂気”−
→占いや宗教に傾倒、奇行に走った往年の名女優・小川真由美についての記事。現在は真言宗の尼僧として得度しているとのこと。細川俊之との間に生まれた娘が文春から「ポイズン・ママ」という母のことを書いた本を出したことで記事となったようだ。小川は細川と離婚後、橋爪と'81年に婚約したそうだが、そのときの2人の写真が載っている。橋爪が今と見違えるようなふさふさの頭髪と若々しい顔で随分イメージが違いちょっと笑えた。ブルース・ウィルスが若いときを演じてヅラ姿で笑いをとるような感じ。

ポイズン・ママ―母・小川真由美との40年戦争

ポイズン・ママ―母・小川真由美との40年戦争

P50◆「震災復興」不都合すぎる真実−あえて問う!なぜガレキを全国にバラまくのか 田中康夫×松本健一×泉田裕彦
→被災地のガレキ処理が進まないことの裏事情について。宮城・岩手のガレキと「フクイチ」30キロ圏内は冷静・冷徹に分けて考えるべきとの意見が出ている。放射能に汚染されたガレキは集中管理すべきと主張。

P66◆本音を申せば 小林信彦 吉本隆明さんの死去
→TBSドラマ「運命の人」について。「TBSとしては珍しくよい仕事で」と比較的高く評価している。
そして、死去した吉本隆明について。筆者によると吉本は「下町人といっても月島出身の〈どこかちがう、荒々しい下町人〉」とのこと。よく知らないのだが、月島は造船所、鉄工所などがあった明治以降の新しい埋立地だったので地方から来た“荒い”人がいたということなのだろうか?
雑誌「東京人」('86.1創刊号)での対談のこと、中島みゆきのコンサートで出会ったことなどを書いている。

P74◆近田春夫の考えるヒット 14年ぶりの自作詞に思う氷室京介の大人のロック!!
IF YOU WANT/氷室京介
STILL/東方神起

→氷室の曲についてはデビッド・ボウイのことなどを語りながら解説。「多くのアーティストが応援歌だの何だのと一方的に気持をまき散らしたり押し付けたりしているのを見るにつけ、そういった変な熱さがない」ことで大人だと思ったそうだ。東方神起については、「彼等にしては素朴な曲」とのこと。

P76◆そのノブは心の扉 劇団ひとり 五感
→五感のうち、聴覚、視覚、そして特に味覚については自信がないとのことでつらつらと語っている。今回は文章よりも、イラストのインパクが大だった。ひとり氏が口を大きく開け、とぐろを巻いたウンコを舌に乗せてよだれをたらしている横顔の絵。気持悪いです。

P94◆新・家の履歴書 中村敦夫
父親は読売新聞の記者だったそうだ。作家崩れで女関係にもだらしなかったと語っている。戦争の関係で父の実家の福島に帰り、父は福島民報に勤務。その後、父が不祥事を起こし新聞社を追われ生活で苦労をしたとのこと。両親はその後、離婚。成績優秀で母親が教育ママだったので、新宿高校の転入試験に合格、ひとり都内の親戚の家で暮らしたそうだ。東大は1浪しなければ無理といわれ、外語大のマレー・オランダ語科に入学。大学で演劇に目覚め、文学座に入る。アメリカ国務省が管轄する機関の留学生試験に合格、1年間ハワイで留学した。帰国後に黒澤明監督が参加する「トラ・トラ・トラ」の出演が決まるが、黒澤監督降板で出演はできなかった。'69年にサンフランシスコで半年間、女性活動家たちの暮らす屋敷で居候していた。その後、小説執筆、国会議員になる。といった感じでなかなか興味深い半生を送っている人だと思った。「木枯らし紋次郎」については、監督の市川崑は「背が高くて顔が長くてギャラが安い」という三拍子揃った俳優を探していたことで中村に決まったとのこと。田宮二郎も売り込みに来たが、ギャラが高かったので没になったそうです。同志社大学大学院で3年間講師をしていた講義をまとめた本「簡素なる国」について最後に語っている。
読んでみようと思った。
↓アマゾンを見たら、本人が動画で宣伝していた。

簡素なる国

簡素なる国

P130◆Cinema Chart ライアン・ゴズリング主演2作
「スーパー・チューズデー〜正義を売った日〜」
→25点満点で18点。斎藤綾子のみ5点満点。
「ドライブ」
→25点満点で23点という意外な高評価。中野翠芝山幹郎斎藤綾子が5点満点。ほかの2人は4点。

P132◆ヨコモレ通信 辛酸なめ子 「2012豆腐フェア」

P138◆この人のスケジュール帖 山崎努 名誉館長就任と著書刊行
→連載中の「私の読書日記」がまとまり「柔らかな犀の角」というタイトルで出版されるとのこと。また、松ケン主演の映画「ドルフィン・ブルー」で沖縄美ら海水族館の館長を演じたが、水族館スタッフとの交流も生まれ、毎年のように水族館を訪れていたとのことで、それで名誉館長に就任したようだ。

書評は特に興味を引くものなし。

P147◆宮崎哲哉の時々砲弾 児孫に美田を遺さず
橋下徹大阪市長の「維新八策」に相続税100%の記述があったということを枕に、相続税について語る。

P148◆池上彰のそこからですか 地熱に熱意を
地熱発電で有名なアイスランドを取材しての言葉。世界の地熱発電機の7割が日本製だという。日本の地熱エネルギーは世界第3位なのに、アイスランド以下の発電量でしかない理由として、池上先生は、熱水を発電に取られたらという温泉街からの反発・懸念や、自然破壊になりかねない開発への配慮があると語っている。

P172◆中野美奈子 とくダネ!後任に菊川怜浮上「6月退社」へ
→“あるフジテレビ関係者はこう証言する。「三月松にフジテレビを退社する話があったのは事実です。今は六月末に退社する方向で調整中です」”との記事。

P173◆葉山エレーヌ 密会熱愛写真に「FUCK!」
→翌週の号では結婚報道に。

P174◆読売ナベツネ会長 怒りの「ハチャメチャ言行録」清武前代表を「ドブネズミ!」「ドロボウネコ!」
→いつものような傍若無人な言動のレポート。

P179◆CATCH UP 連続インタビュー 転職で天職を!ジミー大西(お笑い芸人→画家)、安藤忠雄(ボクサー→建築家)、田中要次(JR東海職員→俳優)など