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ホワイト・ストライプス「アンダー・ザ・グレイト・ホワイト・ノーザン・ライツ」

かなり好きなバンド(デュオ)だった。世評的にも評価は高い。
『エレファント』『ゲット・ビハインド・ミー・サタン』『イッキー・サンプ』を聴いていた。
ライブは未見、未聴だったのでレンタル店で借りて聴いてみた。

で、聴いた感想だが、正直いって期待はずれだった。
これを聴く以前に10ccの変に凝りまくった音をずっと聴いていたので、あまりなラフな音に非常にとまどったというのもある。

ラフなこと自体は悪いことではない。
ただここではラフでしまりがない音が垂れ流される。
まさにラフ&ルーズ。悪い意味で。

スタジオ盤ほど演奏、歌唱にメリハリはない。
直情をよそおった歌と演奏が流れる。

このドラムを評価するかは好みの問題だと思うが(テクニックで語るものではないので)、あまりに幼いドラムという印象だ。
シンバル、バスドラを叩きまくればいいとううものではない。
何度も書くがスタジオ盤に比べ、あまりに締まりのない音だった。
ただベースがないことで、逆にしまりのなさをごまかせている感もある。

客の歓声もアイドルに対するもののようだ。
イメージ戦略がうまい人たちなのかもしれない。

そしてギター。
もっと弾ける人だと思っていた。
これも再三書いているようにスタジオ盤から比べるとしまりのない音だ。
もっとシャープな演奏かと期待していたのだが。
奏者のタイム感は思ったほど良くなかった印象。

腑抜けた21世紀のツェッペリンという感じだろうか。

私の耳が悪いのだろうか。
一応、何度も聴いたのだが。
さらに聴いて印象が変わればまた追記、修正したい。
歌詞については意識していないので、歌詞カードを見ると印象が変わるのかもしれない。

ちょっと悪く書いたが、期待せずに聴けば、それなりに聴けたのかもしれない。
あと、さっき書いたように10ccの重ねまくった音に浸っていたこともあると思う。