見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

文春0524

P26◆野田聖子「奇跡の出産」の陰で献身夫「裏切りの二股愛」−爆弾告白〈1〉 弄ばれ捨てられた女性が全て語った!
野田聖子の出産についての価値観のこととかではなく、単なる夫のスキャンダル記事。

P32◆松井一郎大阪府知事裏口入学を告発する!−爆弾告白〈2〉 維新の会「教育改革」が聞いて呆れる 橋下最大の盟友 元秘書が証言
→亀井洋志という人+本誌取材班の記事。元秘書という人が大阪弁を交え、妙に柔らかい口調で不正入学疑惑を色々語っている。松井知事は大阪工大付属高校を喫煙事件で退学(自主?)、福岡工大付属高校に編入した。その際、父のコネで編入試験の問題用紙を入手するがまったく問題ができず、元秘書が問題を解き、その答えを順番に丸暗記させたと語っている。確かに不正はまずいと思う。でもこんなこといってはなんだが、所詮“そういう学校を出た”というだけのことではないだろうか。まじめに試験を受けた人間には失礼な面はあるのかもしれないが。
いずれ、何かあるでしょう。

P36◆橋下相手に一歩も引かないMBS女性記者は肝っ玉母ちゃん
→ちょっと話題になっていた人。記事のトーンとしてはこの人を褒めている。やりとりとかよく知らないのでなんともいえない。

P37◆宮沢りえママが“離婚のウラ側”を週刊文春にしゃべった!
→そんな大層なものではない。夫は突然の申し出に戸惑ったとのこと。記事の印象ではそんな悪い人ではないが、結局つりあわなかったというように読める。

P40◆大ブレイク!スギちゃんがスーパーで豆腐を売っていた頃
→スーパー、ラブホテルのバイトでクビになった逸話など。

P42◆理想は『孤独死』と『野垂れ死に』−連載インタビュー〈1〉 私の「大往生」 死は怖くない!
→「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著者である医師の独白形式の記事。以前も文春で紹介していた人。あまり興味なかったが、すごい写真があり驚いた。この人、大晦日と元旦に自家製の棺おけに入るのだとか。で、その写真が載っているのだが、さまになりすぎて本当に死者のようで怖い。「一年の計は棺おけにあり」だそうだ。この記事、5ページも使って色々語っているが、ちょっとユニーク過ぎる気がする。

P47◆失脚 薄煕来に群がった日本企業の名前
→城山英巳という人の署名記事。この記事を読んでやっと薄煕来失脚という事件のアウトラインが少しわかったような気がする。結局、共産党内での権力闘争の結果ということのようだが、色々と事情があって興味深い。今後、薄煕来にどの程度の罰則が与えられるのかなりゆきを見届けたい。重慶市での日本企業進出についても書かれている。

中国臓器市場

中国臓器市場

中国共産党「天皇工作」秘録 (文春新書)

中国共産党「天皇工作」秘録 (文春新書)

とかを書いている。
時間があれば読んでみたい。

P57◆流行 パリで餃子、ニューヨークでラーメン 和グルメのちょっと変わった食され方
→ニューヨークの「一風堂」などを例に、おしゃれに食されているとの記事。

P64◆本音を申せば 小林信彦 新説「日本の喜劇人」
→連載700回目とのことで4ページに。筆者の代表作(?)「日本の喜劇人」の内容を、切り口を変えてコンパクトに紹介。

P74◆近田春夫の考えるヒット オフショット映像がマジ最高! 本気で郷ひろみがカッコイイ!!
→「みんなどうして加齢とともにビートやリズムから遠ざかって行くのか」、という指摘がある。理由として“結局身体が持たない、センスがついて行かないってことだけなのでは? と勘ぐってしまうたくなるのはアップテンポの方が『新しさ古さ』やカッコよさについてジャッジメントをより厳しく受けるからで、アピアランス−動き等々フィジカルな要素−”も求められるからではないか、と書いている。そこで、郷ひろみの「デンジャラー☆」について語る。そして上記の点について郷を評価している文章と読みました。ビデオクリップについても音楽が映像の主導権を握っているという点でも褒めている。初めは五木ひろし「夜明けのブルース」について書くつもりだったのが、クリップをたまたま見て、そんなことを思い、郷メインの文となったと書いている。
はみだしでは足の甲が痛くなったことについて。これは過度の運動と加齢で筋力が衰え、骨が弱くなってきたことによるのでは、などと素人は思いました。

P75◆そのノブは心の扉 劇団ひとり あんでるせん
→KARAの東京コンサートがスケジュールの都合で見れず、福岡公演を見に行ったとのこと。ここでは、KARAのことではなく、福岡に行くついでに以前から行きたかった長崎の「アンデルセン」という喫茶店を訪れたことを書いている。この店は店長が披露するマジック・ショーが有名なのだとか。そこでの一幕を。小説でもマジックのことを書いてるが、この人はマジックにこだわりがあるのですかね。すみませんよく知らなくて。

P104◆新家の履歴書 丸山敬太
→まったくこの分野のことは知らないので初めて知った人。国鉄スワローズの選手の息子として原宿で生まれ育って、文化服装学院を卒業、ドリカムの衣装などを手がけたことでとんとん拍子に成功した人のようです。こういう嗜好性を持つ人もいるのかという点で興味深いところがあった。

P122◆Cinema Chart
ファミリー・ツリー
アレクサンダー・ペイン脚本・監督作。25点満点で20点。評者5人全てが4点! これは珍しい。
私が、生きる肌
→スペインの有名監督ペドロ・アルモドバルが22年ぶりにアントニオ・バンデラスと組んだ作品。25点満点で12点という低得点。斎藤綾子とおすぎが1点。芝山幹郎は「顔のない眼」の影響は明白、と書いている。

P124◆ヨコモレ☆通信 辛酸なめ子 「ダイバーシティ東京 プラザ」
→あまりの広大さに物欲に疲れた人々が各所で座り込んでいた、とのこと。

P127◆今週の必読 評者・都甲幸治 円城塔「バナナ剥きには最適の日々」
→見出しには“サリンジャーを書き直す”の文字。タイトルどおりサリンジャーの「バナナフィッシュに最適の日(原題=A Perfect Day for Bananafish)」を“書き直した”もののようだ。書き直しながら内容は全然別。宇宙船の意識の話だという。この人の小説はまだ読んでいないのだが、俄然読みたくなった。割と優先して読むことにしよう。

バナナ剥きには最適の日々

バナナ剥きには最適の日々

P129◆漫画の時間 いしかわじゅん
大友克洋の原画展に行ったことに絡めての大友論。

P142◆宮崎哲弥の時々砲弾 社会の木鐸の音質part3
→消費税の現況をほかの国と比較している。
日本の消費税は先進諸国と比べて低いといわれるが、単純にそのことで消費税率を上げてもいいということにはならないと指摘。そこで書いているのが“税率と税収の乖離”。現況の消費税5%では、2008年度の実績では税収総額の約30%になるという。ちなみにスウェーデンは消費税25%で税収に占める割合は37%、フランスは約20%で、税収に占める割合は39%。この違いは軽減税率をヨーロッパでは設けていることによると指摘。そして日本でも全ての品目に一律に同じ税率をかけるのでなく、複数税率制が取りざたされているという。
そこで、今回のお題“社会の木鐸の音質”に着地。
新聞社は複数税率制を語るさいに、ちゃっかりと新聞にも軽減税率を適用するように主張していることを指摘。

P143◆世界一企業サムスンの深すぎる「闇」−韓国元特捜検事が告発
サムスンに関する否定的側面を取り上げた記事。読んだが、あまりピンとこなかった。しいて挙げれば、サムスンが飛躍的に成長した背景には’97年に起きた韓国の経済危機があった、との記述。

P147◆月10万円から始める「資産1億円」への道−大金持ちに学ぶ〈第2回〉
→山田順の記事第2弾。あまり興味深いことなし。

P155◆ソーシャルゲーム追及キャンペーン〈1〉被害者の怒り爆発! コンプガチャ中毒でウチの子が壊れていく
コンプガチャについては今まであまり取り上げていなかったが、力を入れてきたのだろうか。ただ、各社の対応が速く、空回りになりそうな感も。