岩明均の漫画「ヒストリエ」1〜9巻
前回書いた「バードマン〜」から約1年更新せずにいた。
様々な作品と接したことを記録に残したかったのだが、諸々あってできずにいた。
これからはまた、記録に残していきたい。
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「ヒストリエ」は、10巻くらいになったところで読み始めようと思っていた。
アレクサンダー大王に仕えた高官、みたいなのは何かで読んではいた。だが、この漫画を読むときにはそのことはすっかり忘れていた。
読み始めると、いきなりアリストテレスが登場する。そのことで思い出した。
主人公のエウメネスは実在の人物とのことだ。だが、私はその人物のことは知らなかった(もしくは忘れていた)。
物語はゆったりとした流れで進む。少年時代のアレクサンダー大王が登場するのが第4巻である。連載中断の多い人なので、残りの作家人生をかけて50巻くらいでゴールということになってしまうかもしれない。
コマ割りがシンプルで1コマあたりの情報が少ないため非常に読み進めやすい。この漫画を読む前に、皆川亮二「PIECE MAKER」と尾田栄一郎「ONE PIECE」を読んでいたので、それぞれの漫画表現の違いというものを感じた。このところまったく漫画を読んでいなかったので、そのあたりの違いも新鮮だった。
この人の漫画は絵が“白い”ので、濃密なコマの漫画を読んだ後だと、“遠い”印象を受ける。ただ、読み進むにつれてその“遠さ”は感じなくなってきた。
9巻になっても物語はまだ、序盤の初めくらいだろうか。エウメネスとマケドニア王子の交流までにも至っていない。
ただ、物語の根底にはギリシャとアジアの出会い、ギリシャ文化とオリエント文化の融合であるヘレニズムがあることがうかがいしれる内容となっている。
非常にスケール大きな物語なので、また数年後にまとめて再読して、感想メモを書こうと思う。期待のできる作品だ。