マーティン・スコセッシ監督、エイサー・バターフィールド出演の映画「ヒューゴの不思議な発明」
この映画、タイトルと予告編(色々なバージョンがあるが、ここでは映画館で見たときのもの)から予想していたものと大きく違っていた。
機械人形が絡んだファンタジー冒険ものと思っていたのだ。
映画の現代は「Hugo」
ただ、原作は「The Invention of Hugo Cabret」となっている。
映画では、何が発明だったのかはわかりませんでした。
ただ、内容はとてもよかった。
見終わった後にいい気分になれた映画だった。
マーティン・スコセッシという監督は特に好きな映像作家ではなかったが、これは楽しく見ることができた。
多分、私は少年の冒険ものが好きなのだと思う。
実はスコセッシがどうしてこの映画を監督したのだろうと見る前には思っていたのだが、
エンドロールのクレジットに
PRODUCER……JOHNNY DEPP
の文字を見て合点がいった。
これは
ティム・バートンが監督する(ような)映画を、マーティン・スコセッシが彼の映像手法を駆使して監督した作品なのだ。
回り続ける時計の歯車。巨大な時計の中から文字盤のすきまを通して世界を眺めている少年。
世界は回り続けている。
冒頭のワンカットで展開する目くるめく映像が素晴らしい。
言葉による説明を使わずに映像で楽しませながら、主人公と彼のいる世界がわかるようになっている。
3Dは基本的にまっすぐ前進、まっすぐ後退の映像に特化している印象。
陣集の中をすり抜けるようにカメラ目線で進んでいく映像に3D映像ならではの醍醐味があった。
世界が大きな機械なら、自分はその中の部品でありたい。それなら僕にだって存在意義があるからだ。
そんな意味のことを主人公の少年が語る。
動き続ける映像ともあいまってそのセリフにしびれました。
“見る”喜びに満ち溢れている映画だと思う。
ジョルジュ・メリエスや、リュミエールなどに絡んだ映画愛うんぬんについては、どうこう語るほどの見識は私にはないので省きます。
原作を読む予定。
何か思うことあればこちらも更新する。
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