読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

柳下毅一郎&江戸木純withクマちゃん「日本映画空振り大三振  くたばれ!ROOKIES (映画秘宝COLLECTION 41)」

映画 書籍

日本映画空振り大三振 ~くたばれ!ROOKIES (映画秘宝COLLECTION 41)

日本映画空振り大三振 ~くたばれ!ROOKIES (映画秘宝COLLECTION 41)

たまたまドラマ「ROOKIES」の再放送を見て、「くたばれ!ROOKIES」というサブタイトルに興味深いものを感じ、図書館で借りて読んでみた。

この本を読んでいて思い出したことがあった。
映画「桐島、部活やめるってよ」で映画部部員神木隆之介・前野朋哉コンビの愛読書は「映画秘宝」だったことだ。

何が言いたいのかというと、おそらく柳下毅一郎江戸木純、クマちゃんは学校時代スクールカーストにおいて「桐島〜」における神木らと同じ位置にいたのではないかということだ。

特に柳下毅一郎シュードラというよりハリジャンだったのではないだろうか。

タイトルに「くたばれ!ROOKIES」とあるように、「ROOKIES」的なものに馴染めない人間のルサンチマンが充満している。

あたりさわりのない映画解説が多いなかでこういった放言集は貴重な存在なのかもしれないが、書かれてあることはの三分の一は言いがかりといっていいだろう。
いいことも語っているのだが、それを差し引いても映画好きの純情な青年が感化されそうで心配である。
柳下、江戸木の微妙な立ち居地、好みの違いも興味深かった。
柳下のスタンスは、放言にしてもまあ共感、感心する部分もあったが、この本を読む限り江戸木の語る言葉については個人的にはあまりピンとこなかった。

ちなみに「桐島〜」だが、原作小説では前野朋哉が演じた自称映画好きの武文は、キネマ旬報の愛読者で犬童一心のファンで「ジョゼ」って最高だよなー、とか言っている。
こいつホントに映画好きかよ、と思えるマニアックなところのない素朴な人物に描かれていた。

映画化の際に、脚本の喜安浩平、吉田大八が、これは映画好きにしてはあんまりだと思ったのか、「映画秘宝」の愛読者とし、ジョージ・A・ロメオについて語らせ、神木については「鉄男」のエピソードなどを追加していた。

ちなみに私は月刊映画秘宝は、一度も買ったこともちゃんと読んだこともない。
別冊は何冊か買ったことはある。