見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

週刊文春0301

P10◆イタくてアツい痛車の世界
→巻頭のカラーグラビア原色美少女図鑑の2ページ分を使った記事。
痛車とは“いわゆるオタク趣味の人々が愛車をアニメキャラのステッカーなどでラッピングして飾り立てた車”とのこと。“「イタい」姿になっていることを彼らが自虐的に「痛車」と称していると言う”。人それぞれの趣味はあるとはいえ、これは恥ずかしい。路上に放置したら絶対いたずらされる可能性大。“イジメに遭いそうな車”という印象だ。
記事には痛チャリも登場。

P17◆メルトダウンから11カ月 原発20km圏内は時間が止まったままだった。棄てられた、無人の世界
→グラビアページ。警戒区域とされる人影のない空白地帯の訪問記。「回転寿し アトム」の看板写真で皮肉感を演出。

P◆郡山4歳児と7歳児に「甲状腺がん」の疑い!−福島からの避難民11人に深刻な異常が見つかった 衝撃スクープ 医学的にありえないしこりと嚢胞…。山下俊一福島医大副学長は「検査するな」とメールを
→扇情的な内容ではないが、実情がわからないので内容については書きません。こういう記事があったとい記録として。

P34◆オセロ中島 女霊能者につないだ「グラドル、お笑いタレント」−被害者がすべての疑問に答える
→女霊能力者R・I(43)についての記事。Iと会った芸能人として中尾彬、岡村隆、松嶋尚美を挙げている。岡村は数回鑑定を受けているとのこと。
芸能界のことに精通しているのは、大矢壮一文庫で資料をチェックしているからだそうだ。色々書いてあったが、あまり興味深くないので以下は省く。

P37◆「首都直下型地震対策」民主政権オソマツすぎる内幕−内閣官房、警察庁、防衛省「議事録」を独占入手! スクープ
→見出しの内容通りの記事。この国の政治家、官僚は一体どうしてしまったのかと思わせる記事。

P40◆滝クリ「カレの浮気は病気」杏から小澤征悦を再奪回!
小沢征悦をめぐる争奪戦の記事。この記事ではどっち優勢ともわかりません。

P41◆内柴正人離婚へ 夫人の母「娘は実家に引き上げます」
アテネ五輪・柔道金メダリスト内柴正人九州看護福祉大学の教え子への暴行で現在も拘置所生活を送っているとのこと。妻も柔道家で整骨院を営んでいたが、離婚する流れとの記事。内柴は尊大な性格で担当記者にも嫌われていたとの記述あり。

P42◆田中真紀子 豪雪に沈む「角栄生家」に雪かきなし
角栄時代からの新潟でのかつての支持者も高齢化、次の選挙ではもしかしたら負けるかもとの声もあるとのこと。

P◆『タニタの社員食堂』担当栄養士はダイエットに関心なし
→「体脂肪計タニタの社員食堂」は続編もあわせると472万部とのこと。レシピの作成で編集に関わった29歳の担当栄養士の記事。

P44◆木嶋佳苗 裁判員を悩殺「本来持っている女性の機能が高い」
→よくわかりません。

P45◆後藤田正純「不倫ホステス」銀座ママで再デビュー!
→昨年、写真誌に後藤田とのキス、抱擁写真を掲載された女性A子が銀座のバーのママになったとの記事。月給は200万との推測。A子は議員宿舎に高価なピアスを置き忘れたが、騒ぎになってから後藤田はA子からの連絡を無視し続け、ピアスが戻らないと怒っているとのこと。

P46◆叶姉妹次女晴栄さん「ダイヤ持ち逃げ」は不起訴になっていた
叶姉妹の妹が貴金属などを持ち出して行方不明となり、叶姉妹が訴えた事件のその後。不起訴となり、持ち逃げ物品とされた物は妹の元に返されたそうだ。叶姉妹はプロフィールについてはまったく公表されておらず、マスコミに登場するときは年齢、生い立ち、過去の職歴、金の出所については触れてはいけないことになっているとのこと。

P47◆芦田愛菜が絶句した新藤兼人監督の「ひと言」
ブルーリボン賞の授賞式で新藤監督から蹴飛ばしてくださいと言われ、絶句したそうだ。状況はわからないが、いきなり知らないおじいさんから、そんなこと言われたら確かに絶句するでしょう。

P48◆沢尻エリカおっぱいポロリ エイベックス幹部にグーパンチ!
→エイベックスでの飲み会で、松浦社長が酔っぱらい、沢尻の両肩もろだしのチューブトップをずり下げたとのこと。店内は薄暗かったが場内は騒然となったとのこと。沢尻は反射的に松浦に殴りかかり、見事顔面にヒットした。映画「ヘルタースケルター」での話題も。

P49◆きゃりーぱみゅぱみゅブルセラ&首なしリカちゃん伝説」
→中学1年のときにブルセラDVDに出演していたとの記事。でも、あんまり見たいという人はいないのでは。

P51◆神楽坂恵 園子温監督夫人が明かす「美容師、工場バイト」下積み人生12年
冷たい熱帯魚」「恋の罪」に出演、 園子温と結婚した神楽坂恵のプロフィールを紹介した記事。

P52◆NHK春の改編 切り札は「2人のミスソフィア片山千恵子 杉浦友紀ツインピークス
→春の改編で、東京異動となった2人の女子アナは、上智大学ミスソフィアに選ばれたとのことがあるとの記事。

P54◆THIS WEEK 政治 「自民総裁選」出馬に鼻息が荒い町村元官房長官
→ベテラン町村が総裁選に最後のチャンスと意欲的との記事。

P54◆THIS WEEK マスコミ フジ春ドラマ盗作疑惑 企画担当はあの「お姫様」
→かつてフジサンケイグループを支配していた鹿内信隆の孫である女性・鹿内植(つぎ)が盗作疑惑となってる春のドラマの企画をしていたとの記事。別に鹿内一族を一掃したというわけではなかったのですね。

P64◆本音を申せば 小林信彦 二月は映画賞のとき
推理小説を読まなくなって何十年になるそうだ。かつて読んだ推理小説の内容をすっかり忘れていることで驚いたとのこと。
先週見たいといっていた映画を挙げている。「アーティスト」、ウディ・アレンの新作。ただ、インフルエンザが怖いのでそちらが落ち着くまで映画館には近づけないと書いている。一度大きな映画館の試写会でインフルエンザをうつされ、ひどい目にあったとのこと。
試写のことで橋本忍の「複眼の映像」に書かれていた野村芳太郎と橋本のスピルバーグの「JAWS ジョーズ」(「ジョーズ」とせずにちゃんとタイトルを表記していため)に関するやり取りに触れている。小林は橋本忍とは交流はあったのだろうか? ちょっと興味がある。ほか、マーチン・スコセッシ、邦画「その街のこども 劇場版」などについて語っている。スコセッシについては最近の作品は評価していない。

P73◆近田春夫の考えるヒット ナオト・インティライミに感じる地声のよさと歌声のよさの不均衡!?
ナオト・インティライミ「君に逢いたかった」
星野源「フィルム」

ナオト・インティライミについては声に“華がある”とのこと。聴いてみたが、特に感想なし。星野源については“なんと掘り起こしがいのある!”と語っているが、ちょっとその意味がつかみかねる。個人的には強いていえば、まだ星野源の方がまだ聴くかもしれない。しかし、両方とも、ほんとさりげないというか……失礼な言い方になりますが、なんということない音楽ですね。

君に逢いたかった

君に逢いたかった

フィルム(初回限定盤)(DVD付)

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P74◆椎名誠 風まかせ赤マント 絶賛映画だ堂々三本
キネマ旬報に映画感想の連載を始めたとのこと。で、今回は映画のことを語っている。椎名はかつて映画製作に意欲的だっただけに、一言で「つまらない」「観る価値ない」ですませる文章に対してはあまりいい印象を持たないようだ。
「むかしぼくも徒労の映画を作って随分エネルギーを勝手に空転させていた苦汁の記憶があるから」と謙遜の言葉。
言われてみれば確かにこの人は元々映画を撮る人だったのだ。「白い馬」「ガクの冒険」とかありましたね。短編集もビデオになっていたような記憶が。テレビで見た記憶がある。
今回は「戦火の馬」「おとなのけんか」「ヒューゴの不思議な発明」について語っている。さすがにテンポよく読ませる。

筆者のやっていたホネ・フィルムのBOXなんて出てるんですね。単品は出ていないのだろうか。

P76◆そのノブは心の扉 劇団ひとり 重たい鞄
→鞄をネタにした小話。新しい試み、新機軸はなし。

P113◆さすらいの女王 中村うさぎ 女王様の『ヒミズ』論
→映画「ヒミズ」について。見た人間によって受け止め方が大いに違いがあると書いている。

P114◆新 家の履歴書 鈴木大地 ソウルのエースは習志野の一軒屋育ち。病弱の水泳嫌いだった
→特に興味のある内容でもなかったのだが、おもしろく読んだ。知的な人物でソウル五輪100m背泳ぎ決勝で優勝したときの感想が「思考は現実化する、とまさに感じました」だったという。ハーバードに留学して医学博士号も取得している。

P124◆町山智浩の言霊USA It's halftime in America
スーパーボウルのハーフタイムに流れたクリント・イーストウッド出演のクライスラーのCMについて。

P132◆Cinema Chart
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い、汽車はふたたび故郷へ

「ものすごくうるさくて〜」は25点満点で18点。5点満点はおすぎ、品田雄吉4点、ほかすべて3点。
私は好きなタイプの映画です。
↓見た感想
http://d.hatena.ne.jp/allenda48/20120218/1329588733


P134◆ヨコモレ☆通信 辛酸なめ子 「AKB48カフェ/バックステ⇔ジpass」
→“秋葉原に次々とアイドルの卵が接客する飲食店が登場”とのことで2店を訪問。
「AKB48カフェ&ショップ秋葉原」はAKB公認(?)の正式なお店。料金もリーズナブルで料理もおいしく普通に良心的な店とのこと。
その一方、つんく♂志倉千代丸プロデュースのアイドル育成型カフェ「AKIHABARAバックステ⇔ジpass」は油断できない店だという。
客はプロデューサーとなった気分で、気に入った子に投票し順位をあげるというキャバクラ的システム。使ったお金で押しポイントが増えプロデューサーのランクもアップするという。写真を撮るならプレスPASSに3000円、カード発行手数料と何かとお金がかかり、プロデューサーはこんなに自腹切る仕事だったかと疑念も。ただ、アイドルの卵たちを眺めつつプロデューサー扱いされると気も大きくなります。こちらの料理はファミレス級なので、欲求が満たされない分アイドルに集中できるメリットもあります、とのこと。AKBカフェほど良心的すぎず、適度に危険なところが芸能界に片足突っ込んだような感覚でハマったら抜けられなくなりそう。と締めている。

P136◆人生モグラたたき 池田暁子
→AKBのミュージック・ビデオについて語り、その映像に影響を与えたと思われる映画「ひなぎく」のことにも触れている。
かなり変わった映画なのだが大好きだそうだ。

ひなぎく [DVD]

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P141◆今週の必読 東エリカ・評 原田マハ「楽園のカンヴァス」
見出しは“アート界の本質を抉る傑作長編”
著者はフリーのキュレーターなどの経験者。今作はアンリ・ルソーの絵の真贋をめぐり、美術界の裏側を描いたものになっているとのこと、のようだ。ちょっと興味があるのでメモに残す。

P143◆漫画の時間 いしかわじゅん 参加するということ
一本木蛮の「同人少女JB」について。彼女は“漫画家でもあったが、今でいうコスプレイヤーのハシリでもあった〜可愛くて巨乳の漫画家だったのだ”と書いている。この人の名前は私も知っている。漫画雑誌にコスプレス姿でグラビアで登場していたのを見た遠い記憶がある。
この漫画、'80年代あたり、コミケが開催されコスプレをする人たちが現れるようになったころの話だそうだ。
最後に、“蛮ちゃんはもう少し漫画の表現力があるといいんだがなあ”で締めている。下の表紙を見て同感。

同人少女JB(1) (アクションコミックス)

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P148◆池上彰のそこからですか!? びっくり主張の大統領候補たち
共和党の興味深い米国大統領候補を紹介。リック・サントラムロン・ポール
リック・サントラムキリスト教原理主義者。主張することは家族の大切さや妊娠中絶、同性愛婚への反対ばかりだという。世界情勢や経済への言及はほとんどないそうだ。
そして、ロン・ポールは日本の陰謀論者の有名作家・副島隆彦が高く評価している政治家。副島はロン・ポールの本の翻訳・監修もしている。
まだ、私は未読。

他人のカネで生きているアメリカ人に告ぐ ―リバータリアン政治宣言―

他人のカネで生きているアメリカ人に告ぐ ―リバータリアン政治宣言―

彼の愛称はドクター・ノー。医師であることと、多くの議員が賛成する法案でも自説を曲げずにノーを貫く態度から来ているそうだ。007の敵役の名前でもありますが。この人は個人の自由、経済活動の自由を主張するリバタリアンとして知られている人物。副島の著作でもリバタリアンとしてロン・ポールを紹介している。この人、基本すべては個人の責任にもとずいての行動を支持する人のようだ。麻薬取締りには反対、教育省、エネルギー省などは廃止を求め、FRBの廃止も主張している人。海外への不干渉主義が持論で米軍の海外からの全面撤退を主張、さらには国連からの脱退、海外援助もやめるべきと主張しているという非常に極端な人。

P150◆阿川佐和子のこの人に会いたい 村山由香
→文春から単行本が出ている。そのプロモーションも兼ねてと思われる。個人的には興味深いことなし。前のだんながかわいそう、くらいです。

P156◆私が体験した恐怖の拉致監禁1076日−作家諸井薫次男が衝撃告白
→どういういきさつでこの記事が掲載されたのかは不明だが、驚くべき内容だ。作家の諸井薫の次男が突然、実家で数人の男たちに拉致され、更正施設に強制的に入れられ、監禁生活を送ったのだという。そこでは暴力団関係者が現場を管理し、見せしめの暴行は当たり前だったそうだ。
この日本でこんなことがあるのかと思った。
事情についてはあいまいにしか書いていないのだが、父親の財産と母の介護をめぐり兄と対立していたこの男性は、兄の依頼で更正施設のスタッフによって拉致されたというように理解できる。つまり実の兄が財産のために弟を拉致させ監禁生活を送らせたということだ。この男性には「人格障害」とする精神科医の診療情報提供書が作られていたという。この男性の言い分では兄嫁のつきそいを頼まれ、周囲の人の面談もということで3分程度話をしただけだという。兄嫁となっているが、それがどういうことかこの記事では不明。男性の言い分では、その報告書に基づいて拉致監禁されたということになるようだ。男性が本当に「人格障害」で自分の主張をしているだけか、それとも兄にハメられてこのような目にあったのかは正直この記事だけでは判別はつかない。とはいえ、もしそうだとしたら、恐ろしいことだ。正直、諸井薫がそこまでの財産を作った人気作家だったとは思えない、さらにお金のために実の弟を怪しげな更正施設に放り込ませるとは……。いくら仲が悪くてもそんなことするのだろうか。怪しげな記事として記憶しておくことにする。

P160◆セシウム「スギ花粉」が放射性物質を日本に拡散する
→記事の締めは“予断を許さない状況はしばらく続きそうだ”。
危険はそれなりにあるようだが、具体的にはなんともいえないとする推測記事。

P163◆向井理と大みそか“本気デート”を楽しんだ元朝ドラヒロイン
→大晦日に女優の原田夏希と渋谷のデパート内にある高級ブランド店で目撃されたとの記事。横浜・赤レンガ倉庫のレストランでの目撃記事もあったと書かれている。

P164◆「出所したら結婚」押尾学に尽くすJJモデル典型的ダメンズ
→押尾に「出所したら結婚」しようと言われたというnanamiというモデルについての記事。

P165◆古閑美保 vs AV嬢 明日花キララ 我こそはダルビッシュのカノジョ!

P165◆あやまんJAPAN“高学歴疑惑”を直撃!
→“高学歴”ではないとのこと。何が高学歴なのかよくわかりませんが。

P172◆松井一郎府知事が爆弾発言「次の次の選挙で橋下総理だ!」
→実際になってしまうかもしれない。

P174◆オリンパス100億円抜いた野村OB「4人組」優雅な生活
→粉飾工作を指南し100億にのぼる報酬を手にしたという4人についての記事。

P176◆徹底研究 「米倉・経団連」と「東京電力
東電国有化に反対する経団連・米倉会長について。2ページなので“徹底研究”というほどのものではない。もはや皆が知っているカネとコネのつながりが強い経団連東京電力のこと。

P184◆CATHC UP 「極真会オフィシャルカレンダー2012」で人気沸騰 うかつに手を出せない世界の空手美女
→グラビア記事。ことしから写真を男性から女性に変更したところ大好評とのこと。

P186◆CATHC UP 究極の「清く正しく美しく」は寺にあった! 癒しの美坊主
→女性空手家に続けては“美坊主”