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見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

小栗旬、岡田将生共演の映画「宇宙兄弟」

会社帰りに「テルマエ・ロマエ」と「宇宙兄弟」のどちらかを見ようと思った。
両方見た人間に意見を聞くと、「宇宙兄弟」ではなぜかプライマル・スクリームの「ロックス」とシガー・ロスの曲がオープニング曲、挿入曲に使われていて非常に違和感があったということを聞き、ちょっと興味を持った。
ちなみに“rocks”て俗語でコカインのことだと記憶するが。このバンドの歌詞なので内容は“健全”なものではなかったと思う。

漫画のほうは以前まとめて読んだが映画の情報は特になく見た。後で知ったのだが脚本は大森美香だった。
↓漫画の感想メモ。
http://d.hatena.ne.jp/allenda48/20111128/1322462089
http://d.hatena.ne.jp/allenda48/20111226/1324864487

監督に関してはよく知らない。監督作「ひゃくはち」は未見。

で、見た感想メモ。

◆挿入歌について
プライマルの「ロックス」がオープニングからにぎやかに流れ、人類の宇宙進出の偉業の歴史がポップでパンクっぽい(ジェイミー・リードみたいな?)コラージュ映像で紹介される。ただ、この部分、見た後で思い返すと違和感があるシーンだった。

さらにJAXAの選抜メンバーが集うシーンでも、またもや「ロックス」が流れる。こちらはそれなりに曲がシーンを盛り上げる感じになっていた。
ただ、この映画にはこの曲はあまりハマっていなかった気がする。
シガーロスの曲は『Takk…』からの3曲目「ホッピポッラ」という曲をクライマックスのシーンで使っていた。
Takk

Takk

スロー・テンポのアルペジオが印象に残るスケール感のある曲。アルバムを聴いたことのある人なら「ああ、あの曲だ」と思うはず。こっちのほうは違和感なくハマっていた。ただ、この映画を見る人でシガー・ロスを知っている人はあまりいないような気もするのだが。
(2014.03.09追記 現時点でシガー・ロスは武道館で単独公演を行うほどの人気グループです)
別にコールド・プレイがテーマ曲となったから洋楽のロックを使ったというわけでもないと思われるので、原作者、監督とかに好きな人がいるのだろう。ただ、内容からするとこれらの曲でなければという映画ではなかった。
挿入歌はこの2曲だけだった。
客席には女性のほうが多かったと思う。

→これを書いた後で思ったのだが、あえてこの2曲を使うということでそれなりのメッセージは発していたような気もしてきた。

以下は思ったことをつらつらと。
大森美香脚本らしく、楽しめる内容だった。予想通り、南波日々人の月での遭難をクライマックスにして、兄・六太が宇宙飛行士になるまでを描いていた。
その後は、日々人のパニック障害のことは省いて、救助されたら一挙に5年後。2人が月面で日の丸を立てて大喜び、というエンディング。
コアなファンとしてそりゃないよと思うかもしれないが、1本完結の娯楽作品としては、これはこれでよかったのではないだろうか。
ストーリーのちょっとした改変も違和感はなかった。
小栗旬は本当に楽しそうに演じている感じだった。ただ、ルックス、キャラ的には大泉洋がやっていれば、もっとハマリ過ぎるくらいにはまっていたかもしれない。
岡田将生の顔の良さが引き立った作品。役柄もあるとはいえ、イケメンといわれた小栗が庶民的な顔に見えてきてしまった。
麻生久美子の伊東セリカはしっかりと演じてはいたが。正直、ルックス的に違いすぎるのでほかの人でもよかったような気もする。

冒頭の子役の演技が酷かったので、なんか今ひとつな映画になりそうだという危惧を抱いたが、厭きさせないストーリー構成と小栗の演技で結果としては楽しく見れた映画だった。
原作に特に強い思い入れのある人でなければ、楽しめる映画ではないかと思う。

この映画を見た会社の見たシネフィルの人間は、少年時代のUFOのこととか、子ども部屋のおもちゃ箱、プライマル、シガーロスの音楽を使っていることから、団塊ジュニア世代へのメッセージとして作られていると語っていたが、どうなのだろう。私にはあまりそうとも思えなかった。

ただ漫画では時代設定があいまいでもストーリーを進めることができるが、こうして映画になると漫画にあった設定の“緩さ”が見えてしまったこともあった。
それについてはここでは書かない。
それはそれでいいんじゃないのと思うので。

雑な文だが、以上。