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リターン・トゥ・フォーエヴァー『第7銀河への帰還~リターン・トゥ・フォーエヴァー・アンソロジー』

リターン・トゥ・フォーエヴァー 音楽

第7銀河への帰還?リターン・トゥ・フォーエヴァー・アンソロジー

第7銀河への帰還?リターン・トゥ・フォーエヴァー・アンソロジー

リターン・トゥ・フォーエヴァー(RTF)のポリドール・レコード所属時代の曲を集めた2枚組アンソロジー。
1枚がライブ、1枚が選曲集。

聴きものはライブということになる。
ライブ盤の曲目は以下の通り。

1 500 Miles High
2 Captain Marvel
3 Light As A Feather
4 Spain
5 After The Cosmic Rain
6 Bass Folk Song
7 Hymn Of The Seventh Galaxy
8 Captain Senor Mouse
9 Theme To The Mothership (1)500 Miles High

1〜3は『ライト・アズ・ア・フェザー』を発表したころの第1期。エレピ、女性ボーカル、フルートといったシンプルで清涼感のある音楽が堪能できる。なかなかよい雰囲気だ。

そして4〜6がこのアルバムで最大の聞きもの。
ギターを迎えた第2期RTFのプロトタイプといえるものだ。
ドラムにはレニー・ホワイトでなくスティープ・ガッドが参加している。
クレジットを見るとニューヨークで録音されたライブで、FMラジオでも放送されたようだ。

聴いて、ちょっと驚いた。
ドラムが違うと、ここまでサウンドが違うとは。

タイトで精密なスティーブ・ガッドのドラムがマシンのようにビートを刻み、レニー・ホワイトの当時のドシャドシャドラムと大違いだ。
ともかくリズムのキレがいいので、演奏もシャープ。プロトタイプとは思えない完成度の演奏を聴かせる。
私的には、耳さわりのよさではこちらのほうが断然上だ。そしてより“ロック的”だ。
ただ、ガッドが第2期の第1弾『第7銀河への讃歌』でドラムを叩いていたら、あの混沌としたわけの分からない勢いは生まれていなかったように思う。

ほかのサイトを読んだところでは、ガッド参加で『第7銀河への讃歌』は録音を終えたが、後にレニー・ホワイトを迎えて全曲録音しなおしたとのこと。

ビジネス的な事情があったのかは知らないが、チック・コリアとしては完成度よりは勢いを求めてホワイトを選択したのかもしれない、などと勝手に推測してしまった。

このアンソロジー、大して期待せずに入手したのだが、聴いてみてよかった。
ガッド参加の第2期RTFはなかなか爽快だ。
スティーブ・ガッドの叩いた「キャプテン・セニョール・マウス」をちょっと聴いてみたいと思った。