見て読んで聴いて書く

映像、書物、音楽などについての感想

週刊文春0223

P13◆CATCH UP 小泉進次郎自民党の未来か?
小泉進次郎の福島訪問ルポ。文春は進次郎がお気に入りなのか、普通の被災地訪問だがグラビア3ページも使って紹介している。記事を読むと、当意即妙の受け答えは感心はするがそれ以外はどうなのか……。

P30◆橋下市長 船中八策「掛け捨て年金」って何!?
→よくわかりませんでした。

P31◆小泉進次郎直言「自民党は解散を求める前に国民の信頼を」
→非常にもっともなことを、もっともそうに話すことができる。その点においては秀でたものがあると思う。

P33◆前原vs玄葉、田中直紀防衛相vs渡辺周副大臣内ゲバしている場合か
→'93年初当選組で松下政経塾でも同期だが、普段から犬猿の仲の両氏。その2人の抗争が在日米軍基地再編見直しを機にヒートアップしているとの記事。

P34◆株価回復ヌカ喜び「日経平均1万円超え」はない
→3/2週末まで、円高により一時9800円を回復。

P35◆小沢・鳩山「3月極秘訪中」をスッパ抜く!
→鳩山は昨年5月に行われた「東京ガールズコレクションin北京」に参加。今年も「〜in上海」に参加予定とのこと。そこでショーの主催者・周帆という人との関係について書いている。10年まえのGLAYの北京公演で、コーディネーターを務めた人物とのこと。これも何がいいたいのか意味不明の記事。入手した情報を何か形にしようとしているが何にもなっていない印象。今回はそういう記事が多い。

P44◆マスコミ TBSキャスター誤送信メールでバレた「収入減」
→個人メールアドレスでなく、TBS報道局全員に届くグループメールアドレスに、かねひらを名乗る人物から、執行役員宛に送るつもりのメールが誤送信されたとの記事。送ったのは「報道特集」のキャスター金平氏。内容が、収入減になったことへの役員への恨み節的内容だったことから報道局のフロアには笑い声が響いたとのこと。確かにこれは恥ずかしい。


P50◆今週のBEST10 おすすめの進化系炭酸飲料

1位 チョコラBBスパークリング
2位 ソイッシュ
3位 レッドブルエナジードリンク
4位 ヘルシアスパークリング レモン
5位 Welch'sスパークリング ホワイトグレープ

P54◆本音を申せば 小林信彦 春を待ちながら
→1月半ばに胃腸の検査が終わり、安心したところだが、ちょっとした坂道で転び左肩甲骨のあたりを打ったとのこと。それで映画を観に行く気がうせたそうだ。観たい映画があるが大スクリーンで見たいそうだ。その映画が何かは書いていない。

P63◆近田春夫の考えるヒット 表現者の役割を見事完遂したチャットモンチーに大拍手!!
満月に吠えろ/チャットモンチー
Lighthouse/Salyu

→今回、チャットモンチーの曲に新鮮なものを感じたという。「マーケィングやらプレゼンやらの気配が薄い。この曲でいいのは世間の様子を気にしている感じがしないことなのだ」とのこと。「最近の書き手は、伝えたい、作りたいものを目指して勉強するよりは、どうやったら受けるかについて必死に研究することが日常になっている」と語る。そんな中、「作り手の内側にあるものをかたちにして見せることこそ表現者として唯一の仕事であると、迷いのない態度を示したと思う」と絶賛。「いや、ひとつ境地というものを感じさせる演奏と歌でした」と締めている。

満月に吠えろ

満月に吠えろ

聴いてみたが、うーん……。近田先生はちょっとスレたものばかり聴きすぎて、素朴で迷いのない音楽に優しくなってしまったのだろうか、という印象だ。20年前ならこういうコメントはしてないと思う。

小林武プロデュースのSalyuについては、いい再生装置で聴けば、何か浮かび上がってきそうとのコメント。揚げ足取りの言葉で申し訳ないが、逆の見方で言えば、「よい装置で聴いていないので何も浮かび上がってこない」ということになる。

欄外はみだしで、今回の原稿は昼間からビールを飲みながら書きました、と告白している。

P68◆そのノブは心の扉 劇団ひとり インフルミイラ
→インフルエンザになったタレントの代役になったが、自分もインフルになったとの原稿。ミイラ取りがミイラに。それでタイトルの「インフルミイラ」。今回は新しい試みはない。


P94◆新 家の履歴書 鴨下信一
→TBSで「岸辺のアルバム」とかの演出をしていた人。このコーナー、たいてい面白く読んでしまうのだが、久々につまらなかった。話し手にいい意味での破綻がない、あっと思うことがない。書き手に面白いものを書いているという意識が感じられない。よくわかりませんが、理由としてはそんなことが頭に浮かんだ。

P100◆この人のスケジュール帳 シャーリーズ・セロン 三年ぶりに銀幕復帰!
ヤング≒アダルト」公開に向けての記事。「マイ・レージ・マイ・ライフ」を見て、ジェィソン・ライトマン監督と組むことを熱望していたとのこと。だが、この記事にはあまりこの作品についのコメントはなく近年製作サイドで仕事をしてることの方を多く語っている。
↓「ヤング≒アダルト」の感想メモ
http://d.hatena.ne.jp/allenda48/20120229/1330498940

P112◆Cinema Chart
おとなのけんか、TIME/タイム

おとなのけんか」は25点満点で20点。おすぎ、斎藤綾子が5点満点。
↓「おとなのけんか」の感想メモ
http://d.hatena.ne.jp/allenda48/20120222/1329877249

P115◆ヨコモレ通信 辛酸なめ子 西武鉄道「メイドトレイン」
メイド喫茶と鉄道の旅が合体したイベント。レッドアロークラシックに乗って池袋から西部秩父までの2時間の旅だそうだ。西部秩父の駅前広場には痛車が10台ほど終結したとのこと。ものすごい内輪の世界での生暖かい空気が満ちていて寒さを忘れそう、とのコメント。個人的にはなんのことやら、という感じ。

P117◆今週の必読 評者・重松清 佐野眞一「あんぽん 孫正義伝」
見出しは“「いかがわしさ」の磁力を解き明かす圧巻のノンフィクション”
東電OL殺人事件」などでノンフィクション・ライターとして有名な佐野眞一が書いたものだ。作家の重松清が紹介している。
“あんぽん”とは孫正義の旧姓・安本の読み方を変えた中学時代のあだ名で、孫はそう呼ばれることをひどく嫌っていたそうだ。そんなタイトルからも、成功者への追従伝記でなく、孫正義という存在をがっぷりと四つに組んで描き出した読み応えのある作品と評者は語っている。いずれ読んでみたい。

あんぽん 孫正義伝

あんぽん 孫正義伝

P119◆今週の必読 評者・泉麻人 北尾トロ「中野サボテン学生寮
→タイトルに“中野”とあるのに泉麻人は吉祥寺のことを語っている。

中野さぼてん学生寮

中野さぼてん学生寮

P121◆マンガホニャララ ブルボン小林 「成就」の後の「幸せ」まで描く今の少女マンガ
→最近の少女漫画は主人公の片思いが成就してからの、その後の幸せな世界も描くとのことだ。筆者によると、通常は思いが成就した時点で物語は終わっていたが、それが変わってきたのだという。「君に届け」「好きです鈴木君!!」がそうなのだという。

P122◆私の読書日記 山崎努 食べる
→食べるということをテーマに中村安希「食べる。」、「スタインベック短編集」に収録された「朝めし」という作品を紹介している。筆者的には、“食べる”となると白めしと漬物が基本とのことだ。そしてスタインベックを読んで、「ベーコンを加えたい」と語っている。

思うところがあって、禁煙をしたそうだ。
「この辛い時世にタバコなどどうでもいいが、60年来の習慣なのでいささかきつい。かなりきつい。バカになっちゃったんじゃないかと不安になるくらい頭が回らない」と苦悶している。

P128◆阿川佐和子のこの人に会いたい 伊勢正三
→現在60歳だが割と若く見える。事務所の社長は妻。6年休業していたこともある。初めて作った曲が「なごり雪」。

P133◆特別対談 石原慎太郎×渡辺腱 はやぶさが教えてくれた「この国の力」
→映画「はやぶさ 遥かなる帰還」に主演した渡辺謙は、石原慎太郎にこの映画を見てもらいたいと思い、手紙を書いたとのこと。そのあたりを契機としてプロモーションをかねての対談が実現したようだ。石原は渡辺に対し丁寧に接しているが、はやぶさの技術をほめるときは必ず“軍事転用”のことに触れ、渡辺を苦笑させている。
「シナは宇宙船を撃ち落すミサイルを開発していますが、はやぶさはその遥か上をいってます。この技術が戦略兵器に組み込まれれば世界のパワーバランスが変わってくる可能性もある」
「これは作家としての想像力の範疇かもしれないが、たとえばはやぶさの成功をベースにして、新しい戦略兵器のシミュレーションだけでもやったらいい」
ちなみに石原慎太郎湾岸戦争のときも、日本の技術が米軍に大いに貢献したと盛んに主張していた。
↓「国家なる幻影 わが政治への反回想」の感想メモ
http://d.hatena.ne.jp/allenda48/20110828/1314504931

P136◆黒木メイサ23“デキ婚”小林可夢偉25になくて赤西仁25にあるもの
→黒木、赤西2人の今までの交際相手についての記事。赤西は上原多香子藤本美貴西山茉希など。黒木は田中聖、中村獅動、藤原可夢偉など。藤原と交際中のあびる優は「あれはただの浮気、メイサ殺す」と言っていたとのこと。黒木は藤原については友人に「ただのオッパイ好き」と言って笑っていたとのこと。黒木は元々山下智久錦戸亮らの「赤西軍団」のメンバーと親しかったとのこと。以前の文春は黒木の本命は山下という記事を書いていた。黒木という人は「声もでかいし態度もでかい。豪快だね!」と六本木のクラブ従業員に評されている。ただ、急な妊娠、結婚はCM契約で問題が生じる可能性もあると記事は指摘している。

P137◆大王製紙井川元会長をハメた「六本木の女王蜂」が練炭自殺!
→美人局で井川会長から金を引き出し、その後カジノ狂いになるきっかけを作った女性とのこと。こういう事件があると謎の自殺というのが結構、起きる。この記事の時点では伊川元会長はヒゲにメガネの“変装”で六本木界隈の店を飲み歩いていたとのこと。この記事には小さいが伊川邸の写真も載っている。

P138◆賀来千香子「おしどり夫婦18年」50歳の決断
→特に大きなトラブルなどがあってでなく、自然に離れていったという感じのようだ。

P139◆ホイットニー享年48がハマったダメ元夫と17歳下の“カレシ”
→ダメ夫はボビー・ブラウンのこと。彼の影響でドラッグにはまった。

P140◆チャン・グンソク 銭ゲバに韓流オバさんもブチ切れた
チャン・グンソクの写真キャプション「グンちゃんにうなぎが反乱」の文字に笑った。“うなぎ”とはグンちゃんが呼ぶファンの“愛称”。野田首相のことではない。

TV局に猛抗議 維新の会がバラまく「労組内部資料」はガセネタだった!?
→意味不明の記事。ただ、橋下のイメージに、見出しの文字ででネガティブ・イメージを見た者に刷り込むことはできる、という意図か?

高橋みなみAKB母の淫行逮捕 朝日、読売、スポーツ紙「沈黙の理由」
→我が文春が見つけた“事件”を何で黙殺する! という記事。でも、事務所などとの政治的なことがなくても、扱いたい事件ではないと思う。

P143◆オセロ中島 本誌だけが知る「女霊能者」のマインドコントロール−被害者が集団提訴へ
→この女性霊能力者、現金を巻き上げることはしないで、やどかりのように家に住みついて色々なものをねだるそうだ。そして妙に歌がうまいとのこと。そしてこの女性は自称放送作家とのこと。そしてバカバカしいようなことを吹聴しているそうだ。最初の彼氏はつんく坂東玉三郎との結婚が決定している、X−JAPANのYOSHIKIと結婚が決まっているなどなど。

P145◆中畑清「ゼッコーチョー劇場」と一週間−ダメチームがスポーツ紙一面の常連に! 読むと元気になる 高木豊 ヘッドコーチがミーティングで「カントク、黙っててください」
→この人が明るい人ということが今さらながらによくわかる記事。ペナントレースが始まってからこの明るさがどうなるのか興味ぶかい。

P149◆ロングセラーお菓子の「愛される理由」
ガリガリ君」「ペビースターラーメン」「ポッキー」「カール」などなどを現・旧のパッケージ写真とともに紹介。

P156◆CATCH UP 脱走したくならないか心配で……
塀を撤去した福岡県飯塚拘置支所を紹介。