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映像、書物、音楽などについての感想

穂積の漫画短編集「式の前日」

式の前日 (フラワーコミックス)

式の前日 (フラワーコミックス)

以前読んだ「さよならソルシエ」という作品が世評と違い、あまりに良くなかったので、評判が良かったこの漫画もついでに読んでみた。

姉弟、兄弟、父と娘、兄妹などの家族関係を軸に、ちょっとしたどんでん返しを盛り込んだホロリとくる話という感じの短編集だった。
どんでん返しの仕掛けがうまくはまると楽しめる作品かもしれない。

万人向けのちょっと泣けるショートショートという感じだろうか。

ただ、この人が長編に向いているかは、「さよならソルシエ」を読んだ限りでは
うーん、どうなんでしょうか。という感じではある。

ハンサムで切れ長の目の酷薄な顔をした男を描くのがうまいと思った。

ほかの作品を今後積極的に読むという気にはあまりなれなかった。

以上。